タイトルの通り、かなりの割合でやってみないと分らない事って多いですよね。 そんなの分ってるよ!と思われる方も多いと思いますが、わかっているのと、理解しているのとでは、雲泥の差があるわけです。

小中学生の頃、母親から寝坊寸前の私に「早く起き ないと遅刻するわよ!」と何回言われたことか。「うるさいなぁ~わかってるよ!」と何回 返したことか。 わかってるけど、言われる意味を理解せず、実行しないなんてことは多々あるものです。 ミルトンではスタッフにあれしなさい、これしなさいと指導しません。

接客にしてもドリンク を作ることにしても、企画を練るにしてもです。 意味を理解していないのに、あれしなさ いと言ったところで、その人の身にならないばかりか、進歩が見られないかもしれません。 先入観や思い込みで実行しない人もいるでしょう。 多分こうしたら、こうなるんじゃない かと予想するから実行しないわけですが、大人になればなるほど、こういった傾向が強くなるようです。 やってみないなんて、実に勿体ない。

子供を見ていても、こちらが思いもよらない事をパッとやってしまうことがあります。 それが痛かったのか、楽しかったのか、判 断する材料にしているわけです。 思い込みのない自由な発想って素晴らしいなと常々感じます。 この自由さをスタッフ達にも促しています。

「例えばの話ですが、あなたに白い画用紙を渡して、「象の絵を描いてください。」と指示す るかわりに、「何でもあなたの好きな絵を描いてください。」と伝えたとします。 今までの 人生で他人に決められたことを多く実践してきた人は、きっと何を描いたら良いのかしばし手が止まることでしょう。 でもその絵を見る人に何か伝えたい、何でもいいなら ラッキーと思えるタイプは自由に描くことでしょう。

そして大抵、相手の事を想いながら自由な発想で作りだしたものは、相手の心に響くと 思っています。 型にはまらない、マニュアル化されていない仕事は大変な人には大変ですし、 面白いと感じる人には最高の職となります。 「自分が中学、高校とオーストラリアで型にはまらない教育を受けたことは、大きな影響を 今でも与えてくれますし、子育てやスタッフ教育にも活かしていくつもりです。