おかげさまで焙煎やドリップパックの製造が増えており、忙しくさせてもらっています。 店の表に立つスタッフ達もそれぞれのレベルアップに努めながら、1人でも多くのお客様に大 満足してもらいたいという気持ちで仕事に向き合っているように感じます。
そんな中、キャプテンという肩書を持つ、スタッフの中村が日本バリスタチャンピオンシップに 出るという意思を示してきました。 そして嬉しそうに私に言ってきます。 「大会に出たいとお客様に伝えると、皆さんがとても応援してくれるんです!」と。 ミルトンはご存知の通り、世界のロースターの中でもトップクラスのコーヒー豆を輸入し、焙煎、販売をしています。
お店や通販を通じて、ミルトンのコーヒーを飲んでくださる お客様も着実に増えており、皆さんお店自体を応援してくださるのですが、昨今のコーヒーブームのあおりか、スペシャルティコーヒーやバリスタの認知度も増してきており、 これだけこだわっているのに、ミルトンさんは大会には興味ないの?と聞かれる事も度々。
そんな中でのスタッフ中村の意思表示でしたので、当然私も全面バックアップすると約束し、 出来る限りのサポートを店をあげてすると私も決意しました。 私も含め、どこかでエスプレッソの勉強をしたわけでもなく、コーヒーに至っても独学で ここまでやってきましたが、一番最初にカッピングという味の良し悪しや風味特徴の判断ができるようにトレーニングを積んだことが、全ての今の基礎となっています。
これさえ体得 できれば、エスプレッソ、焙煎確認、産地買付けのテイスティングなど、口に入れる物であれ ば、品質の確認が間違いなくでき、とても大きな強みとなります。 今回の参加を決めてくれた中村は、このカッピングに興味を持ち、根気強く早朝練習を 続け、今では私の次に味の取れる人材に育ちました。
ミルトンで取り扱う全ての農園を 訪問し、アメリカ視察や日本の力フェ視察も行ってきた二十五歳の彼女が次に目指す ところは、日本チャンピオンのようです。 とても誇らしく思いますし、これから入社する更に若いスタッフはもちろんのこと、今も 一緒に頑張ってくれている他のスタッフ達にも大きな好影響を与えることは明らかです。 「何年かかるか分かりませんが、きっと日本チャンピオンになってくれると信じています。