弊社が依頼している税理士事務所の方が、「社長とお話すると毎月の月次報告の際に、事務所に提出するレポートが長くなる」という笑い話がありました。 理由は報告内容の多さにあるというのです。主となる事業はコーヒーに関わることなのですが、行なっている仕事を細かく見ていくと、実は他の業態にも応用できるような事が見つかります。 
 
そこを面白がって発見できるか、そして具体性を高めていけるかが未来の成長の鍵だと考えます。先の報告内容が多い理由は、その事業の種まきの数と比例しているのかなと思います。
 
有言実行も不言実行の場合もありますが、早い話が行動を起こしてみないと何も生み出せないし、分からないままなので、妄想、予想、計画、実行、反省、改善のループを地で行っているわけです。別の言い方をすれば、私は妄想好きで未来を勝手に予想し、それに対して先行投資するのが好きなんだと思います。 先走りとも言えますけど。。
 
子供を四歳から留学させているのも私からすると完全な先行投資です。 親として、大人として、どうなるかも分からない未来に対して出来ることは何だろうかと子供が生まれる前から考えていました。誰も未来を前もって知ることはできませんが、現在までの反省点を改善することは可能です。 
 
それら反省点をそもそも論で考えてみると、子供の留学ひとつをとっても何を学んだり体験することが、これからの高速変化の連続の中で生きていける力になるのかが見えてきます。 それらを体現化、実現化できる環境を探した結果、たまたま海外にある今の学び場だったというだけです。 
 
先行投資する上で前提として、そもそも論を必ず考えます。目先の問題と思っていることは本当に問題なのだろうかと考え直します。 だいたいその問題を解決しても根本的な解決にはならないことが多いので、今のような発想の癖に至ったわけです。
 
お店に立つスタッフ達の産地訪問も、先行投資の一つです。 お客様と会話をするのは店に立つスタッフです。 店先のスタッフがコーヒーの生産現場も知らずに、生産者も写真でしか見たことがない状態で何を語るのでしょうか。 現場で感じる感情や感覚がとても大事なのです。。 
 
確かにスタッフ全員を連れて行くのは資金的に大きな負担と言えば負担ですし、その中には辞めてしまう人材ももちろんいるわけです。 短期的にはリターンの少ない投資になるかもしれませんが、長い目で見た時にお客様からの信頼と安心を得られる価値ある投資だと考えています。 
 
また、こうすることで、スタッフ個人の視野、話の幅、そして思考の柔軟性が広がり、仕事にも私生活にもプラスに繋がります。
自分への先行投資も健康管理系から、学び系など様々なものを取り入れていますが、必ずそもそも論に基づいて考えた上で実行してみています。 
 
きっと、コツコツ積み上げていくのは好きだけど、数うちゃ当たる的な根性論が何となく好きではないので、どうせ行動を起こすなら根幹の部分である課題を考慮したのち、先行投資をするという行動をしているのだと自分では思っています。 投資とういうからにはリターンがないと意味がないですが、果たしてこれまでの先行投資はどれぐらいの割合で良い投資になっているのでしょうか・・・