ミルトンを始めて十二年目となり、ブレーンも育ち、小さいながらも会社というものが回るようになってきました。 更に、私の家族も言葉の通じない場所で日々挑戦しながら生活し ています。 やっと私も次の段階に移れる時期がやってきたわけです。

とある研究者の話では、人間の脳みそは自己防衛のために、無理をしないように出来ている そうで、本来チャレンジし続けるようにはなっていないようです。 冒険心よりも、安心安全 で心地よい状態を維持したい欲求の方が強いというのです。 いわゆるぬるま湯状態です。 なんてつまらない人生なんだ!と個人的には思ってしまいますが、その人が幸せならそれは それでいいとは思っています。

私の性分上、新しいことに挑戦出来ない事は、手足を固定された囚人のごとく不自由で 苦痛でしかありません。 起業当初から比べると個人レベルでの挑戦度合いは減ってきてい て、そろそろ大きく動きたい衝動にかられています。 そしてこれは当初から予想できてい たことでもあります。 予想出来ていたからこそ、今まで入念に下準備をしてきたと言って も過言ではありません。

他人が作り上げていく世の中のトレンドや時代は読めませんが、 自分がこれからどんなライフスタイルを送っていくのかぐらいは予想ができます。 自分のこ とですからある意味当たり前ですし、そもそも目標があるから、そこに向かって行けば、 遅かれ早かれ遠かれ近かれ到達出来てしまいます。 もちろん継続すればの話です。 新しいことにチャレンジする事自体が楽しいじゃないですか。 なにせ未知の世界ですから、 何が待ち受けているかわからないわけです。

映画もゲームも実生活もアドベンチャー要素 が豊富にある方が、刺激があって私は大好きです。 ぬるま湯は私にとっては危険な状態です。 思考能力が低下し、視野が狭くなり、危機管 理能力までが衰えていきます。 どっぷりとぬるま湯に浸り、自分が率先して動かなくても 世界が動いていくのは、自分以外の人が世界を動かしているからです。 言ってみれば他人が 作り出したシステムや環境の中で生かされているわけです。 この表現を過激に感じる方な ら、危機管理能力はまだ機能していますし、気付いている人は気付いています。

私の起業第二章のプロローグは始まりました。 不安もありますが、修学旅行前夜の興奮と 目には見えない期待のようなものが上回っているのは間違いありません。