自由にすればいいと書けば誤解をうむかもしれませんが、自分に素直に生きていくと、ほとんどの事が気楽に受け止めやすくなりますし、人の気持ちだけでなく、世の中の動きにも自然に対応しやすくなると感じています。
 
もともと人は自由に生きていたはずですし、様々なしがらみの中でも、自由になりたがっている生き物でしょう。自由に生きている人が周囲にいるとしたら、その人は人生を謳歌しているように見えるでしょうし、あまり悩みがない人のように目に映るかもしれません。
 
私は若い頃から好き勝手やらせてもらっていて、自分の気持ちに素直になれないことは、徐々に肌に合わなくなって離れて行っていました。今も似たような感覚です。 
 
自分のことを分かっていますかと聞かれて、何にでもスパッと答えられる人は意外と少ないもので、イライラしている人や、他人の目を気にしている人、ルールやマニュアルがないと動けない人など、様々なタイプの人が実は自分に素直になりきれていなくて、自ら生きにくい生き方を選択しているように見えます。 
 
そんな自分の首を絞めるようなことも、実は全て自分の選択なのですが、それを無意識にしてしまっている人もいるでしょう。 
 
例えば、結婚しているから●●が出来ません。子供がいるから●●は難しいです。やりたいけど、周囲は賛成してくれないから出来ません。ローンがあるから仕事を辞められません。仕事があるから旅行に行けません。お金がないから●●が出来ません。指示されていないから出来ません。こうやって生きてきたので今更変えられません。
 
などなど、例を挙げればキリがありません。思い当たることがあるかもしれませんが、これらも結局は自分で決定しているのです。そこに甘んじれば楽ですが、自分はそれで終わりたくないタイプの人間です。私の中では、周囲で起こる九割のことは、実は気にしなくてもいいことで、その九割に向けていた時間とエネルギーを自分に向けるだけで、人生は様変わりします。 
 
ただ、ひとつ言えるのは、何にしても本人がそれで幸せであれば、それ以上他人が口出しする事ではないですし、変化を起こしたいのであれば、出来るのは自分しかいないということです。 
 
他人が作った枠組みの中で行きていくということは、大勢でいれば一種の安心感が生じるかもしれませんが、人はそもそも自由でいたい生き物。 違和感を感じて別の枠組みに移動したところで、結局は人が作った枠組みから抜け出せておらず他人が作った一見無限に広がっているゲームの世界から抜け出さずに生きているようなもののように感じます。
 
自分の世界で生きていく事が、どんなに晴れ晴れに感じることか。いつ終焉を迎えるか分からない自分の世界を楽しんだ者勝ちのような気がするのは私だけでしょうか。