香りが違う理由、知っていますか?
ミルトンの水出しアイスコーヒー【こだわり編】
こんにちは!ミルトンスタッフです^^
「もう他のアイスコーヒーが飲めないっ!」
そんな声をたくさんいただく、ミルトンの水出しアイスコーヒー。
今年も、定番商品に加えて、毎年大好評の4種セットの販売がスタートしました。
この4種セットも発売から5年が経ち、「今年も販売されますか?」と嬉しいお問い合わせをいただくことが増えています。
ご自宅用にもギフト用にも、幅広くご利用いただいています。
最近は、カフェや大手チェーンでも「水出しコーヒー」や「コールドブリュー」という言葉をよく見かけるようになりましたね。
ゆっくりと時間をかけて抽出される水出しコーヒーは、雑味が少なくすっきりとした味わいが特徴です。
その一方で、「水出し=薄い」「香りがあまりしない」というイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも、ミルトンの水出しアイスコーヒーは違います。
「香りがちゃんとある!」
「水出しって、こんなに風味が豊かなんだ!」
と、初めて飲んだお客様に驚かれることが本当に多いんです。
なぜ、ミルトンの水出しは美味しいのか?
私がミルトンコーヒーで働き始めて驚いたのが、
実はこの「水出しやドリップパックの製造設備」でした。
そのこだわりの深さを知って、
なぜ毎年こんなに多くの方が楽しみにしてくださっているのか、私自身とても納得しました。
今回は、その“香り高い水出しアイスコーヒー”がどうやって作られているのかを、裏側からご紹介します。

※なお、今回ご紹介するのはあくまで「ミルトンの水出し」の話。
一般的な製法や他店とは異なる部分も多いかもしれませんが、参考になれば嬉しいです!
この記事は【製造編】として、次回【楽しみ方編】に続きます♪
原料となる豆へのこだわり
ミルトンコーヒーは、20年前から毎年現地の生産地に足を運び、農家さんと顔を合わせて、信頼関係を築きながら豆を直接買い付け・自社輸入しています。
農園の現状や精製処理の様子はもちろん、現地で味まで確認したうえで、本当に納得できる豆だけを選んでいます。
取り扱っているのは、スペシャルティコーヒーの中でも、COE(カップ・オブ・エクセレンス)受賞歴を持つ生産者のみ。
当初は無名だった農家さんたちも、今では各国のコンテストで上位を獲得するような素晴らしいコーヒーを作るようになりました。
20年にわたって築いてきた信頼があるからこそ、私たちのような山口県の小さなロースターにも最高のロットを提供してくださっています。

もちろん、水出しアイスコーヒーに使う豆も、例外なくこの基準。
安価なブレンド用の豆などは使わず、単一農園として販売できるレベルの豆を、焙煎士がブレンドしています。
水出しに適した豆を選び、味わいのバランスを見極めながら仕上げることで、あの口いっぱいに広がる香りと後味が生まれているんですね。
ミルトンの水出しは、こんな味わい
ちなみに、ミルトンのアイスコーヒーは「ビターでガツン」というタイプではありません。
苦みではなく、豆本来の甘さと香りで、飲みごたえを感じていただける仕上がりです。
口に入れた瞬間にふわっと広がる香りは長く続き、
ブラックなのにほんのり甘く、後口はすっきり。
暑い日にごくごく飲めるのに、飲み終わったあともふわっと余韻が残る、そんな味わいを目指しています。
香りを保つ製造技術
焙煎した豆を粉にするとき、ミルトンでは工業用ロールグラインダーという特殊な機械を使用しています。
この機械、国内のスペシャルティコーヒー業界ではほとんど例がなく、もしかしたら導入しているのは当店だけかもしれません。
日本ではこのタイプのグラインダーの取り扱いがなく、10年ほど前にオーナーが海外から空輸したそうです。
ちなみに、以前使っていた焙煎機もイタリア製で、同じく空輸で取り寄せたとか…。
「良いと思ったら即導入」がモットーのオーナーには、スタッフながら毎度びっくりさせられます(笑)
さて、このロールグラインダーを使うことで、一般的な業務用グラインダーとはまったく異なる挽き方ができるんです。
ロールグラインダーのメリット
- 摩擦熱が出にくい:挽くのではなく“粉砕”する構造なので、熱で香りが飛ぶのを防げます
- 抽出効率が良い:断面が綺麗で表面積が大きく、コーヒー成分がしっかり出やすい
- 雑味が出にくい:微粉(非常に細かい粒子)が出にくく、味の濁りが少なくなります
私も、今度、同じブレンドをそれぞれのグラインダーで挽いて比べてみたくなっています…!
(もし実験できたら、またブログで報告しますね)

鮮度を逃さないパッキング
挽いた粉はすぐに、工業用の包装機でパック詰めします。
この機械は1時間で約1000パック製造可能な高性能機で、脱酸素剤を入れ、密封するまでの時間を極限まで短縮しています。
香りがピークの状態で、すぐに袋詰め。
「ミルトンの水出しは香りが違う」と言われる秘密はここにもあります。

種からカップまで、自社一貫製造
ミルトンの水出しコーヒーは、生豆の仕入れから焙煎、粉砕、抽出、包装まで、すべて店内の工場で行っています。
品質を管理するうえで、一貫製造はとても大きな強み。
鮮度も、味わいも、最後まで責任を持ってお届けできます。
次回は「楽しみ方編」です♪
いかがでしたか?
今回は、ちょっとマニアックな「製造のこだわり」をご紹介しました。
次回は、実際にご自宅で水出しアイスコーヒーを楽しんでいただくための
- 抽出のコツ
- よくあるご質問
- アレンジの方法
などをお伝えする予定です♪
ぜひ、続編も楽しみにしていてください(^O^)/
▶ 今回ご紹介した定番水出しアイスコーヒーはこちら
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