これは私自身にも言い聞かせていることでもあるのですが、仕事でもプライベートでも、まず チャレンジしてみてから、続けるかどうかを決めればいいと思うのです。 いや、もしかすると 人によってはチャレンジする前に、一通り下調べをした上で、行動に移すかどうかを注意深 く吟味し、最悪の事態を可能な限り考えぬき、それでも出来ると踏めば行動に移す人も いるかもしれません。
見方によっては用心深いとも言えますし、石橋を叩いて渡るタイプ とも言えるでしょう。 私は過去のオーナーレターでも触れたことがありますが、自分の感覚の中でも特に直感を 大切にしています。 直感を大切にしながらも、用心深く進む傾向にあります。 しかし、 時には用心深さが出過ぎることがあるので、自分でもっと直感を信じたらいいんじゃないの? と言い聞かせてみているのです。
まずは行動してみることです。 やってみることです。 理想を語るだけでは、実現はしない でしょう。 理屈を語ったところで、行動しなければ、理屈は立証出来ませんし、自分の思い 描いているゴールにボールを入れることは出来ません。 例えば、仕事の悩みがあるとしたら、同僚や家族に悩みを打ち明けてみるのも手です。
一人で悩んで解決するような問題であれば、とっくに解決されているはずです。 まずは 理解できる人と話すという行動をとってみることに意味があると感じています。 例えば新人のスタッフが接客で悩んでいるとします。 悩みの種も様々ですが、大抵いくつか の問題を抱えている場合が多く、その合併症のような状態になっているケースが多いです。 そもそも人と話すことが苦手なのであれば、苦手意識をまずは取っ払う方法を見つけなけ ればいけません。 方法を見つけるには、思いつく限りの方法を実践してみる他ありません。
恋愛で相手のひとが自分に合うか合わないかで悩むなら、付き合ってみればいいですし、 結婚相手に相応しいかどうかは、同棲してみれば予想が付きやすくなります。 コーヒーの知識がないからお客様と会話が進まないと思っているのであれば、コーヒーの勉強 をしながら、何年もコーヒーを飲んでいるお客様に教えてもらえばいいのです。 味の取り方が分からないのであれば、自分は味覚音痴だと思わずに、様々な食材の味を取 る職業の人たちの共通点を見つけ、コーヒーのテイスティングで言うカッピングを体得してい く他ありません。 だいたいのケースが思い込み、いわゆるバイアスがかかっているのです。
私に言わせると、やってもいないのに、悩んでいる時間が勿体ない。 そこに費やすエネルギー も勿体ない。 結局やる人はやるし、やらない人はそこまでの想いがないのでしょう。 ところで、私個人が勿体ないなといつも感じているのは、私が経験した全てを子孫に 受け継げないことでしょうか。 もしそれが可能であれば、人間の進化は何倍も早く 進むでしょうし、やる人間とやらない人間、リスクを取って経験を得る人間と取らない 人間によって進化が分かれていくような気がします。