良くメンタルが強いとか弱いとか聞きますよね。メンタルが強い人とは一般的に何事もクヨクヨしないタイプの人を指し、逆に弱い人は些細な事でも悩み苦しんでしまうタイプを指すようです。クヨクヨしないタイプは何故悩まずやり過ごすことが出来、悩み苦しむタイプはどうしてそうしてしまうのでしょうか。
 
子供達を見ていても、怪我などの痛みは頻繁に経験していますが、苦しみの方は大人の方が抱えてるように見えます。もちろん子供も苦しみはあるでしょう。しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れる程の軽度のものが多いように見受けられます。物理的な衝撃による痛みと精神面から起こりうる苦しみは別物ですが、大人と子供にはメンタルダメージの引きずりに差があることは興味深いなと以前より感じていました。
 
安直な私の憶測は単に過去の記憶が大きく影響しているのではないかというものです。人間以外の動物が過去の出来事で悩んでいることは実証し難いですが、恐らく人間ほど悩んでいないでしょう。それぐらい人間の記憶力の進化が進んだとも捉えられそうですが、クヨクヨしてしまうタイプの人は過去の出来事を脳内でコントロール出来ていないとも言えるかもしれません。
 
割り切ってしまっている人は、どうせ悩み苦しんでも起こってしまったものは仕方ないから、前向きに脳内で処理してしまい、むしろ変えられない事に時間を割く事自体を時間の無駄、エネルギーの無駄と捉えていそうです。人間誰しも苦しみたくはないものですが、自分が苦しんでいる時に、ふと周囲を見渡せば苦しんでいるのは自分だけだと気付きます。全て自分の脳内で自ら作り上げ、自分自身に降りまいているわけです。
 
以前も書いたことがありますが、脳はあらゆる感情を増幅させる機能もあるそうなので、プラスに働く時は良いですが、マイナス感情に働くと苦しむ種を自分で作ってしまうことに繋がります。これが厄介なもので、このマイナスに考えてしまう習慣を断ち切ることがなかなか難しい人もいるようです。
 
裏を返せば、脳がコントロールしていると分かっているのであれば、マイナス感情を増幅させないように制御してしまえばいいということです。最初から簡単には出来ないかもしれませんが何事も経験ですし、訓練さえしてしまえば思い通りに感情をコントロール出来るかもしれません。
 
今更どうしようもない過去に振り回されたり、自分ではどうしようもない他人のことは、さっさと水に流して前向いて生活した方が余計な苦しみに苛まれる事も少なくなりますし、幸せに暮らせます。人は、幸せそうにしている人を嫉みがちですが、他人の様子を伺う時間があるなら、自分の時間を有効活用した方がいいと私は思います。
 
人の噂や悪口を言ってる人を見たり、ネットでも見かけたりしますが、言ってる本人が損してるなといつも感じます。年内も僅かですが、そうしたいらない癖がもしあるのなら、新しい年からはスパッと潔く「プラスで前向き」の新たな自分に変身してみるのも手かもしれません。