自分の目の前で起こる事、例えば頼まれ事、降ってわい湧いた事や仕事なんかもそうですが、とにかく何もかもがチャンスとしてみた方が結果的に自己成長につながるのではないでしょうか。何もかもという部分がミソなのですが、うっかりやり過ごす事が多いのかも。
最近もそんな話をスタッフと話しました。 流し台に溜まったコップを洗っておいてと私に頼まれたとします。それを自分にとってチャンスだと思える人は、ピカピカに洗って綺麗に拭き、いつでも気持ちよく使える状態にすることでしょう。
そんな人は、口紅が付いているコップにも気付きますし、コーヒーのステインにも気付きます。 流し台のコップが洗ってあれば次に使いたい人がサッと使えるので、同僚スタッフの手間も省けて、結果的に業務も円滑に進みます。同僚スタッフからは気が利く人と思われ、一緒に働きたい人と認識され、依頼した当の私からは頼んだことを迅速に行うだけでなく、それを使うスタッフとお客様の事まで考えられる責任感ある優秀な人だと印象付けれる事になります。
自分の評価を上げるためにチャンスと思って行動すると嫌らしくなりがちになりますが、これをすることで関係する人や組織、物や環境に良いことに繋がるかもしれないと思いながら行動することで、巡り巡って周囲から信頼される人間になっていくのだと感じています。コップ洗い一つでここまでのチャンスが巡って来るわけですから、仕事上のプロジェクトを任された日には、その期待に応えたいものです。
ただ、プロジェクトの方はチャンスだと認識出来ても、コップ洗いはチャンスだと気付かない人は意外と多いかもしれません。 そうした些細な事の積み重ねが信頼を生み、大きなプロジェクトリーダーに抜擢される可能性があります。
こうした点と点を線で結んでいける人材は、例外なく優秀です。人が思いつきもしない一見突飛なアイデアを実行まで移せる人は、人が見えていない点と点の関係性を認識し、これから起こるかもしれない状況の想像が出来るから、そこにチャンスを見い出す事が出来ます。
優秀にも色々ジャンルがありますが、こうしたチャンスをチャンスと認識している人は、運も良いように見えます。厳密には運が舞い込んで来る、引き寄せているというよりは、自分でその運気を育てていると思うのですが。
失敗を怖がって行動しない、他人にどう思われるか怖いから行動しないなどは、折角の成長の肥やしを得られるチャンスを自ら掴みにいかない事と同じ。 逆に行動していれば上手く行かなくても経験値は確実に得られるので、次のレベルに上がれるわけですし、それを継続しているから順々にレベルを上げていけます。人には見えない努力も続ければ成果は何かしら出るものじゃないでしょうか。レベルアップの前に経験値稼ぎが必要ですよね。
貪欲に、好奇心旺盛に全てをチャンスに繋がる絶好のチャンスだと思えれば、世界はこれ以上ない実験場ですよ。 あれこれやってみて変人扱いされていいじゃないですか。 どうせみんな誰一人同じ人がいない、個性豊かな変人なんだし。