スタッフのふかみです(^^)

ミルトンでは毎年欠かさず(コロナ禍の2020年を除いて)産地へ訪問し、買い付けを行っています。

コロナ前は2週間お店を閉めて、スタッフ全員で渡航していましたが以降はオーナーが単独で、年二回ほど行っていました。

そして今年は私も産地へ行くこととなりました!

その期間もお店は営業しているので今年はスタッフとしていくのは私一人です。実は、うちの会社では優良な農家さんのコーヒー豆を全国のロースターさんにご紹介して広めるという別の活動もしており、私がその事業の担当なのです。

今回は他店のロースターさんも同行されるので、アテンドをさせていただくという目的もありました。

さて、最近マジメにコーヒーのお話が多かったので久々にコーヒー以外のちょっと脱線したお話をしようかと思います。

※今回の産地買付でのマジメなコーヒーのお話編もまた後日アップしますね!

というのが、帰国後お店に立っているとお客様から「おかえり~」と共に色んな質問をいただき、個人的にも「皆さんはそういうことに興味を持たれるんだ~」と思うことも多かったのです。

ですのでそれを踏まえながらお話しますね。

まず、渡航は16日間。ですが、実際は移動に正味3-4日は使いますので本当に現地で有効に使えるのは12日程度です。

毎年2月-3月頃、現地の収穫時期終わりごろには処理も進み収穫したコーヒーのサンプルの準備も出来ているころに伺います。

まず時期が決まれば真っ先に飛行機のチケット予約です。今回は私たちは10月頃には予約をしたのですが、今回は他6ロースター総勢10人での移動でしたので、ゴール(目的地到着)を合わせる必要がありました。便は違えど出来るだけ近い時間にニカラグア着となるようにと、まずフライトスケジュールの調整から大変です。

また、コロナの影響などで入国制限がかかっていないかなどを各国大使館に連絡をして確認したり、アメリカ経由になるのでESTAというビザが必要になるため確認作業、現地の農園主たちと何日に誰の農園に行って誰のコーヒーをカッピングするか連絡をとりあったり、一方で海外自体初めての方もおられるので、出来るだけ不安などを取り除けるように現地情報や持ち物などを情報共有したり…あっという間に出発を迎えました。

当日は福岡発の夜便でしたので、昼間は店舗で荷物の最終チェックややり残した仕事を片付けたりで15時には新幹線で博多へ。最近はインバウンドの影響で空港が混んでいるので通常より一時間早めの3時間前に空港に集合です。

広島組、大分組、福岡組、熊本組と合流してチェックインカウンターへ。そこでまず一発目のトラブルに見舞われました。おそらくブッキングが何かしらのエラーで表示されなかったようなのですが、それでカウンターで2時間、グランドスタッフの方があの手この手で解決しようと頑張ってくださいました。

何とか搭乗時間ギリギリでダッシュで乗り込め、とりあえず一安心。

というのも私たちの取ったフライトは

福岡ー台湾ーL.Aーエルサルバドルーニカラグア

で、まず

①航空会社が複数なこと

②アメリカ経由は必ず一旦預け荷物を受け取り、検査を受ける必要があること

③苗字が同じ人と名前が同じ人がそれぞれ複数いたこと

などが重なったためにエラーが出たのではないかと思います。

本当に全員無事にたどり着けるのか、まだ飛行機に乗ってもいないのに不安になってしまいました。

とりあえず最初の行き先である台湾に到着。も、夜中なのでお店も締まっており、やや薄暗い中、奈良のロースターさんとも無事合流。

乗り換え時間もあまりないので急いでL.A行きの飛行機に乗り、ここからが11時間半の長距離フライトです。私は中米訪問が4年ぶりだったのですっかり忘れていたのですが、チェックイン時に座席指定をしてませんでした💦

案の定3列シートの真ん中(両隣はきっと台湾の方)。耐え忍ぶ11時間でした。

ようやくL.Aに到着すると成田発の山梨のロースターが先に到着して待っててくれました!これでようやく全員集合。

空港が広いので急いでスーツケースを受け取り検査を受けてまた預け入れないといけないのですが、スーツケースを受け取るレーンで待てど待てど全員分のスーツケースが出てきません。多分1時間ぐらい待ちました…やっとそろった時にはもう時間ギリギリで空港内をスーツケース引きずって猛ダッシュです。

それだけでなく麻薬取締犬を通過してMRIみたいな検査機で手を挙げろの恰好で検査したり、手荷物も中までくまなくチェック、、、USAはやっぱり近年厳重ですね。

残すところ乗り換え2回です。USA-ニカラグア便がないのでどちらにしても一回エルサルバドルを経由しなければいけません。中米間は陸路移動という手もありますが、さすがに国境を超えるのはリスクも高いのでこれまでも避けてきました。

USAから中米は5時間程度ですが、短く感じるのかと思いきや、意外と長い!というのも11時間フライトは覚悟もしていますし、既に睡眠もたっぷりとっています。体の疲労感は蓄積しているものの、そのあとは全然寝れないのです。

エルサルバドルについたのは現地時間の早朝明け方。少し乗り換え時間があったのでレストランで久々のまともな食事をとりました。

残すはニカラグアまで55分のフライトです。

今回私は大きめのスーツケースに荷物は1/4だけ。残りは農園主さんへの手土産をぎっしり詰めていきました。日本のお茶やさくらのお菓子、フリーズドライのお味噌汁などなど。

ニカラグアにつくと、そのスーツケースを開けられお菓子を指さして「3ドル払って」と言われました。実は、海外のお土産?を持ち込むのに税金のようなものが掛かるそうで、量によって決まるようです。

4年行ってないだけで色んなルールが変わっていたり、もうWifiルーターの時代は終わり現地SIMを購入するようになっていたり、道路が改修されて格段に走り心地がよくなっていたり…ニカラグアも急速に発展してるんだなぁと感じました。

出発から37時間!ようやく最終目的地ニカラグアに着きました!!

そしてここからホテルまで車で4時間半でした笑

(ちなみにホテルに荷物を置くとクタクタの中すぐカッピングへと向かいました💦)

ここまでが到着までのお話です。

書いてるだけでどっと疲れましたが、「現地までどうやっていくのか」や「どのくらいかかるのか」とよく聞かれるのでぜひ一度イメージしていただきたいなと思い書いてみました!

一言で「行ってきました~」といっても想像を超える出来事が満載です。それでも今回同行した方はみんな口を揃えて「来てよかった!ぜひ来年も来たい!」と言われるので、その苦労を超える有意義な時間を想像していただけるかと思います。