【2023/10/1】コーヒー屋イチの重要スキル『カッピング』

「カッピング」とは、簡単に言うと「テイスティング」のようなもので、

コーヒーの味を評価するために最も重要なスキルです。

カッピングスキルがないと仕入れの際に正しい評価が出来ず、自分の扱う豆の判断基準が持てません。ということは、仕入れ価格は業者のコントロール下にあるということになります。

ましてやミルトンは直接取引なので正しく点数が付けられないとフェアな交渉ができません。現地では生産者を目の前にしてカッピング、スコア付けをするのですが現地のカッパー達とかけ離れた点数が付いてしまうと交渉上、不利になってしまうということになりかねないのです。

幸い、ミルトンはオーナーが元国際審査員をしていたこともあり、現地のヘッドカッパーと点数がほぼ揃います。そういったことも現地での信頼関係に繋がっているのかもしれません。

さて、これは個人的な楽しみと言うべきかもしれませんが、生産国に行ってカッピングをさせてもらっていると、アメリカやヨーロッパの有名ロースターが購入したコーヒーとお目にかかれます。または大手チェーン店やインポーターのコーヒーもカッピング出来たりします。
あそこはこのレベルを買っているんだと知ることが出来、ハイスコアなコーヒーであればあるほど、そのブランドのイメージと合っていれば、流石だなと勝手に感じるゲームをしています。ちょっとした自分だけの楽しみのようなものです。


ちなみにこれはサンフランシスコのフォーバレル出荷分。他にも幾つか有名どころの名がありました。

いいコーヒーは海外勢は確実に買い付けていますね。
豆もさることながら、焙煎も流石で、ばっちり決まっていましたのでカッピングが楽しかったです。Joaquín さん、どうもありがとうございます!

こちらは先日コロンビア訪問した際のカッピング結果をホワイトボードに書き出したもの。現地で頻繁にカッピングをしているカッパー達、中にはナショナルカッパーもいて彼らとの擦り合わせもお互いにとって大事な仕事だと思います。
ミルトンの採点が右端のTanakaと書いてあるスコア。Geishaが90点オーバー出ました!

コロンビアはメインの収穫期が年に2回ありますが、その合間もちょこちょこ収穫できたりするわけです。家族経営の農園が多いですし、山も急勾配でなかなか厳しい状況での栽培や収穫の作業となります。 

それらを集めてまとまった量を確保しなければなりません。微妙にスコアも違うものをブレンドしてまとまったロットを作るようなものです。ナノロットであれば、混ぜることもないかもしれませんが、1袋ぐらいしかできないかもしれませんので、せめてマイクロロットぐらいまでボリュームを上げてブレンドしてもらう方が現実的です。

とんでもないハイスコアなコーヒーがあればもちろんナノロットでも買い付ける価値はあると思いますがその分値もはります。
まずは正確な品定めが原則必要となります。

 

 このように、生産地では行く先々でカッピングして回りますが、毎度点数をつける時は集中力を切らさないようにしています。特に一日の終わりの回では疲れで目も充血気味の時もありますが、生産者にこの点数がフィードバックされると思うと真剣に向き合いたくなります。

0.5点の差や1点の差がどこに生じたのかも、一緒にカッピングする現地のカッパーと擦り合わせをします。どちらが正しい正しくないという話し合いではなく、お互いの質の捉え方や、点数をつける上での加減を理解し合う感覚で行っています。

カッピング力というのは自分で身に付けることが出来る人でも、第三者のカッパーの意見を聞くことが多いかと思います。小規模農家さんは乾燥を依頼したり、輸出を依頼している場所にカッピングをお願いするケースが多いですが、若い農園主さんは自分でどんどんやろうという方も多く、自身でQグレーダーの資格取ってカッピングして尚且つ第三者にも意見を求めるパターンが増えていくかもしれません。更には今のところは稀なケースではありますがイカワとか使って自身で焙煎までしたいという方もおり、味が取れること(カッピングスキル)の持つ意味を生産国で急速に重要視され始めているのを感じます。

 

【2023/9/6】ゲイシャって知ってる(゜o゜)!?

ゲイシャ種。

コーヒーの品種の一つですが、ミルトンコーヒーでも毎年福袋に入れたり、最近は立て続けに販売したりと目にすることも多かったかと思います。

パナマを皮切りに世界中で大人気の品種ですが、ゲイシャ自体も30-40タイプに分かれるって知っていましたか?
タイプ別に番号が付帯しているのですが、全部が同じ味ではありません。それぞれのタイプが異なる土地や微気候によって風味特性を変えるわけです。

収穫後の処理も今ではパナマでは天日干しをしていませんし、ゲイシャの木特有の性質上肥料の内容から散布するタイミング、頻度を他の品種とは変えなければいけません。
農地に苗を植えてから早くて2年目から収穫出来るようになりますが、しっかりと本来の風味を出すようになるには5年はかかります。

美味しくなければ売れませんから、育てたゲイシャも伐採し、新たなタイプや品種に植え替えられます。 なかなかの手間のかかる品種なのです。 値段が高くなりやすいのは特徴的な風味だけではなく、とにかく手間とコストのかかる品種だからです。

数年前にパナマのエスメラルダ農園のゲイシャが脚光を浴びてからというものの、コーヒー好きな方であれば1杯何千円とするそれを口にした方も多いかと思います。が、先に言いましたがゲイシャ種のタイプも多く、更にそれを植える国、もっと言えばテロワールが違うので風味としてどんな仕上がりになるかははかり知れません。実際にミルトンで販売したロスピリネオス農園やエルカンバラチェ農園のゲイシャはどちらもニカラグア産でエウドロさんとサミュエルさんはご近所農園なのですが、違った印象。そして今まさに販売中のエルコロッソ農園はエルサルバドル産で、華やかな感じはパナマのものと通じるものがありますが、やっぱりハッキリ違います。

一度基準を作ってしまうと「これはゲイシャではない(ゲイシャっぽくない)」とレッテルを貼られがちですが、決してそういうことではありません。コーヒーに携わる仕事の方はご存じだと思いますが、ゲイシャといえばこの味!とハッキリあるものではなく、色んな要因で色んな特徴になり得るという前提で、楽しんで頂けたらいいなと思います。好みにあうゲイシャ種に出会ったり、出会わなかったりがありますし一概に美味しい、美味しくないとは言えないかも知れませんね。

さて、昨年のエルサルバドルのフェルナンドリマさんを訪ねた際に、まずは昨年の2021年にCOEで3位のプレジデンシャルアウォードを獲得したゲイシャを見に行きました。初めて植えた時に訪問した時点では、ほとんど枯れかけていていましたが、ゲイシャ種の特徴を勉強し、2度目から全く問題なく育ち、結果90点オーバーで受賞するに至りました。しかも一番素の味が分かるウォッシュドで。
この元の種は多くの皆さんがご存知のパナマの超有名農園からだそうで、100%ゲイシャとなります。来年はコンテストに出品せずに皆さんにかって買ってもらおうかなと、言っていましたよ!

 

写真はフェルナンドさんと次男のアンドレスさん。エルコロソ農園でゲイシャについて説明してくれているところです。

とはいえ、ゲイシャを育てる事自体が難しいと、どこの生産者も言います。特に最初の1-2年は試練かもしれません。
あれ?去年植えてたゲイシャはどこ行ったの?と聞いて、1年持たなくて育ちが悪いからパカマラに植え替えたよ!なんて会話もありました。
実際撮影した場所もきっと苗が死んでしまうだろうと、パカマラとゲイシャのダブル植えをしていましたが、思いの外ゲイシャが育ってきたので、残念ながらパカマラはお役目ごめんで切ってしまいます。
それでもゲイシャが育ってくれて笑みも溢れるフェルナンドリマさん。嬉しそうに話してくれるのが印象的。
フェルナンドさんは今年も新たなエリアにゲイシャ種を植えています。
同じ所に成長の早い木と遅い木を植え、どちらがこの土地に合うのか、どのような味わいになるのかを検証しています。
結果がわかるまでには後2.3年かかるでしょう。

こうやって数年先を見据え、より良いものを作る為に農園に投資をしています。

特にゲイシャ種は利益が出るまでには10年かかるそうですが、
それも楽しみながらやっているとフェルナンドさんは話してくれました。

【2023/7/26】シェードツリーってなに!?

「シェードツリー」という言葉は聞いた事がありますか?

シェードツリーとは、コーヒーの木に長時間直射日光が当たらないようにする為にコーヒーの木よりも背の高い木を植え、陰(シェード)を作ってあげる為の木を指します。

もちろんコーヒーの木は植物ですので、他と同様に水も日光も必要不可欠です。ただ、生命維持のための光合成だけでなく、他にも「高品質(=美味しいコーヒー)」になり得るための条件にもシェードツリーは関係してきます。

その理由はこのようにいくつかあります。

①コーヒーの葉が長時間直射日光に当たると日焼けする(葉焼けすると栄養不足となり生育状態が悪くなる)

②地表の温度の上昇を防ぐ

③種目の違う植物を植えることで多種多様な動生物が集まり、有機物の影響で良質な土壌となる

④風や霜などからコーヒーの木を守ってくれる

この写真はコーヒーの木がまだ小さく、シェードツリーが高くそびえたっているので分かりやすいかと思います。

シェードツリーを植えると当然コーヒーの木を植える面積が狭まるので収穫量も減ってしまいます。それでも植えるメリットや必要性は多分にあることがお分かりになるかと思います。

余談ですがミルトンの店舗でも創業当初からコーヒーの木をいくつか育てているのでかれこれ20年近く日本の過酷な環境で育てています。四季があるので出来るだけ現地の環境に近づけるよう工夫はしています。

基本的に冬は室内の日当たりの良い場所へ、暖かくなってきたら外の軒下へ移動させます。

が、3年前ちょっとした事件が起きました。。。

この軒下の向きが西側にあるコーヒーの木が葉が焼けたような枯死したような状態になってしまいました。日中は軒がしっかりシェードツリーの役割を果たしてくれているのですが夕方になると特に花畠店は西日が強く、葉にダメージを与えてしまいました…気づいてからすぐに場所を移動させましたが、この少しの移動も木にとってはストレスになるようで、なかなか回復に時間が掛かりました。

ただでさえ地植でなく鉢植えですので根がはびこるのも窮屈そうですし、やっぱり適所ってあるんだなぁといつも思います。

日本でもコーヒー農園があったりハウスで栽培されているところもあるようですが、並々ならぬご苦労があるんじゃないかと思います。

近年は紫外線がより一層強くなりシェードツリーの重要性が一層増してきたと生産者達は話してくれます。

皮肉なもので、日光を当てた方が生産量も増え収入も増えるわけですが、その分木にはストレスとなり木の寿命が縮んだり、年によっては収穫高が大幅に減産となってしまうなど、彼らの生活までもが安定しないものとなってしまいます。目指すはまずは毎年安定した量を生産する事となりますので、シェードツリーを上手に管理しながら、枝ぶりも調整しながら、陰のコントロールをしていくわけです。

実際の農園は想像をはるかに超える広さなのでシェードツリーの管理だけでも、相当な作業となります。

フェルナンドさんは沢山の苗木を植えていて、更に農園に植えるシェードツリーも沢山種から育てています。
自身の農園に適した木を植え、より良い環境でコーヒーを育てる事が出来るそうです。


そういった細かなこだわりが毎年Cup Of Exellenceで入賞する理由の一つなのかもしれませんね。

【2023/6/16】生産者も本格的に焙煎を始めています

スペシャルティコーヒーが本格的に広まって、生産国でも意識や流れが大きく変わったように感じます。

私たちが産地買付を始めた20年弱前、生産者さん達のほとんどが自分で作ったコーヒーは飲まない(正確に言うと味が取れない=カッピングスキルがない)ために、クオリティの判断が出来ず品評会やバイヤー任せだったところがありました。

自分でジャッジできないということは、コーヒー作りや処理などの生産過程における課題が見えず、改良もしにくいということです。

それがここ20-30年でスペシャルティコーヒーが飛躍的に広まったことに比例し、コマーシャルコーヒーでなくこの分野に農家として、ビジネスとしての可能性がおおいにあるということに気づき、動き始める生産者が増えました。

それには生豆の品質を上げていくことが必須であり、その為には自分たちが理解をしなければなりません。

今までのようにただ物理的に生産し、量で取引をする時代から質で評価され、取引をする方にシフトしていく農家さんが増えると同時にカッピングを学び、焙煎を学び、消費国と同じ土俵で語れなければフェアトレードは叶いません。

同じように私たち消費国側(バイヤー)も、産地を理解する必要があります。どういう条件や環境だとどういう味になり得るのか、取引する上での消費国との認識を擦り合わせることも大切です。農家さんは何年もかけて(時には何十年も)生産の計画を立てます。

一度植えてしまうと長い木で100年も生きるので、いつどのエリアにどの品種をどのくらい植えるのかをテロワールの相性を踏まえながら考えるのです。消費国側は、「この品種のこの処理を〇袋欲しい」などと簡単に言ってしまいそうですが、そんなシンプルな話ではありません。オーダーを受けてくれたところで、本当に輸出するまでは、それがきちんとした品質で商品(生豆)となるかは分からないからです。

さて、生産者の一人であるルビオさん(87点台でCOE1位受賞)は、ロースターでもあり、焙煎機をも自作するエンジニアでもあります。
オーナーが前回訪問時に、焙煎するところを見学させてもらったそうです。とても自作したとは思えない36キロバッチロースターで、今回受賞したロットのカーボニックマセレーションを焙煎。いつもはローカル市場用に焙煎しているそうですが、ニュークロップのしかもカーボニックマセレーションを焙煎する様子は慣れているな〜と感じさせるものがあったようです。しかも年間1コンテナ分を焙煎して販売しているのですから、スーパー生産者です。
自前のエアロプレスで飲んだところ焙煎もクリーンに焼けていて、風味のメリハリこそ弱いもののパパイヤやマンゴー、赤いリンゴにタマリンドを感じるしっかりとした風味がきちんと出ていたそう。

生産国で活躍するバリスタの方が選手権等で目立ちますが、ルビオさんのような器用な生産者もいると言うことも興味深いところです。

 また、Bella Aurora CoE 5位を獲得したルイス ホワキン ロボさんもカッピングに注力されており、産地訪問中も彼から直々に朝からカッピングのご招待。3代目となるルイスさんは16年前からカッピングの重要性を感じ、今ではIKAWAを使って自ら全てのロットごとで焙煎し、カッピングしています。

実際に5位のサンプルも用意してくれていて、なかなかの別格ぶりのマラカツーラ種のウォッシュドでした。余裕で89点は付きます。試しで作ってみたというナチュラルもカツーラ種でしたが、バランスの良さといい、豊かな丸みを帯びた質感といい、ナチュラルを作り始めて2年目とは思えない完成度に驚きです。

生産処理場でカッピングを用意したのは初めてだよと話してくれ、最後にはとても充実した有意義な時間だったと言ってくださり、こちらこそわざわざ全て用意して下さり感謝の気持ちでいっぱいです。

Four Barrel やCafe Ladró、CoavaやCarabelloなどアメリカのロースターをメインに出荷していますが、日本のスペシャルティのロースターにも卸し始めたいという事なので、日本のロースターの店舗に並ぶ日も近いかもしれませんね!

 

CoE4位のロスボルカンシートス農園のセルジオグティアレスさんはコーヒー農園だけでなく、これから自分が焙煎したコーヒーを使ったカフェも始めようとしています。こうした自分のコーヒーを焙煎したり、カフェで提供するスタイルはニカラグアではまだまだ新しい試みと言えますが急速に広がる予感がしています。

 

このように生産者自身が自分のコーヒーを適切に焙煎して、カッピングで正確な評価が出来ることは、その後の品質レベルアップにとても大きな影響を与えます。
先日農園に招待してくれたCOE受賞者達からの依頼で今回の訪問中、半日ほど焙煎のイロハとカッピングセッションを行い意見交換する機会を設けました。
異なる焙煎の温度帯の味の影響や、豆のポテンシャルを出す方法など、自分の舌で感じることが出来たことが収穫だったのではないかと思います。

こうした擦り合わせにより生産国側と消費国側のギャップが減り、取引においても本当にフェアで透明性のあるトレードが出来ると感じています。もちろん良い豆は日本にいながら手に入れることは出来ますが、現地と相違ない品質の善し悪しの判断基準を持ち合わせていることが前提にある気がしています。

【2023/6/7】農薬の本当の話

とっても地味なコーヒー農園の地面の写真ですが、状況がとても分かりやすい写真ですのでご紹介します。

 

左半分は除草剤を使っている生産者の土地で、草が黄色くなっています。そのうち茶色になって枯れていきます。
右半分が薬品に頼らずmachete(マチェーテ)という鉈を使って人海戦術で雑草を刈っている生産者の土地です。

ミルトンでで取引きのある生産者は全員この後者の土地にあたります。

お察しの通り除草剤の散布は簡単に行えますし、短期間で終えれるので人件費削減がメリットと考えられますが、与えるダメージは雑草だけでなく土壌のバクテリアや土地に必要な植物にまで影響を与えます。

コーヒーの木に何も影響が無いとは言い切れないでしょう。

右側の土地の生産者は人件費は一見嵩むように感じますが刈り取った草はそのまま有機肥料となり、微生物の繁殖にも貢献し、土壌が柔らかくなり、コーヒーの根も張りやすくなるなど、メリットがとても大きいのです。

手作業の草刈りをするには広大な農園なので作業が大変ですが、長い目ででみた時には土地が痩せていく除草剤はデメリットが勝り、サステイナブルではありません。

そんな話当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、意外とその簡便性から除草剤を使う生産者は少なくはありません。
こうした地味で細かいところも我々は確認しながら買付けを行なっています。

農園同士の境界線が柵で仕切られているケースばかりではなく、ぱっと見では写真のように境目がわかりにくいのですが、地面を見てみると明らかに土壌の様子が異なるので、そこが境界線だと分かります。

小ネタですが、実は実際の費用を長期間で統計で取ってみるとmacheteで人件費をかけて草を刈った方が最終的には除草剤よりも思った安上がりだという話を実際に聞きました。

正にサステイナブル万歳です。

 

 

少し話が逸れますが、一言で農薬と言っても除草剤・殺虫剤・殺菌剤の総称を「農薬」と呼びます。

そしてこれが厄介な誤解を生んでいるのも事実です。

コーヒーづくりにおいては無農薬は実現できても化学肥料不使用というのはかなり現実的ではありません。

化学肥料が悪というイメージも広がっているようですが、実際は人体や環境に悪い影響はありません。

20年近く農園をまわりながら買い付けをしてきていますが、無農薬は可能でも化学肥料不使用はかなり難しく、現実的に持続可能ではないことが分かりました。

私どもも当初は気にしていましたが、気にしないといけない物質と、気にしなくてもよい物質に分けて考える必要があります。

 気にしないといけないのは、殺虫殺菌剤と除草剤です。

特に除草剤は取引農園では自主的に禁止しています。

殺虫殺菌においては虫捕獲機や天然素材の銅などの散布を行い、被害を最小限に抑えてもらっています。

ほとんど気にしなくて良い物質は化学肥料ですが、その使用するタイミングと有機肥料とのバランスが大切です。

化学肥料は即効性はありますが使いすぎは土を痩せさせ、持続可能な農業に繋がりません。

そこで手間暇とコストのかかる有機肥料作りが出番として出てきますが、効果が見えるまで

最長数年かかるというデメリットも存在します。

 

そこでコーヒーの花の開花前にだけ、即効性のある化学肥料を与え均一な開花を促す生産者がほとんどです。

その物質が木そのものに蓄積されることはなく、ましてや我々の口に入ることはありません。

 

実際、エルサルバドルのリマさんも開花の時期にだけですが、開花を促進させるために化学肥料を利用しています。

逆をいえば、それら完全不使用のコーヒーを作るとなると、効率も悪くかなりコストが上がりますので、我々も従来の何倍も原価が上がり、消費者もコーヒー1杯あたり数千円ということになりかねませんから持続可能とは言えないかなと思っています。

 

最近は情報が蔓延した影響で、誤った知識や思い違いをしやすくなっているとは思うので私たちも色眼鏡で見るのではなく実際に現地へ赴き、自分の五感で正しいものを吸収し、ご提供できたらと思っています。

毎年念のために農薬等に関しては各生産者と農園内を回りながら確認しておりますので、安心してお飲み頂けます。

 

そして、コーヒーの害虫と言えばブロッカ、またの名をベリーボーラーと言います。

乾燥を好み、実の先端から侵入し、徐々に内部を食い荒らしていきます。
手遅れの場合は生豆に到達されてしまい、欠点豆の被害が拡大してしまいます。

早期の処置が要ですが、今年は例年になく雨ばかり降るので、ブロッカの被害が少ないようです。

(※ブロッカと降雨量との関係はかなり密接に繋がっています)

ブロッカのような害虫にとどまらず、菌が付着することで起こるサビ病も重大な問題の一つです。

こういった問題をその場しのぎで対処するのではなく、人体の影響や自然破壊・環境問題などを鑑みながらうまく対処していくことが持続可能な農業だと感じます。

 

参考までに、ミルトンで主に取り扱うコーヒーの情報としてこちらにしるしておきますね! 

【ニカラグア】

殺虫剤  不使用

除草剤  不使用

化学肥料 開花時期だけ使用

 

【エルサルバドル】

殺虫剤  不使用

除草剤  不使用

化学肥料 開花時期だけ使用

※エルサルバドルから購入している取扱い農園は全て活火山のエリアに位置します。

過去の噴火の影響で火山灰が堆積して酸性に傾いている為、より酸性に傾く化学肥料を物質的に与えることが出来ません。

また、標高が高く気温が低めのおかげで害虫が登ってこず、対策等もほとんど必要ありません。

 

 

 

 

 

【2021/08/22】農園主のエウドロさんファミリーは元気そう!

この夏は引き続きコロナの影響も大きく、更に大雨による土砂災害や小さな地震も頻発し
気候変動に日本中が心配になったかと思います。
そういった状況をニュースで知られたのか、遠いニカラグアからも心配のメッセージが届きました。
サンホセ農園の農園主エウドロさんからです。



ありがたいことに日本の事や私たちの事をとても心配して下さっていました。
一方で写真の通りエウドロさんファミリーはとってもお元気そう。
こちらと同じように中米ニカラグア・エルサルバドルのコロナも猛威を振るっているようで
私たちもとても心配しているところの連絡で、ほっとしました。

こんなやり取りをしていると、本来ならビジネス上の付き合いのはずなのに、友達や家族のような感覚になってしまってるなぁとよく思います。(が、最高品質の豆はプロとしてきっちりオファー下さるのでご安心ください(^^;)

 

コロナに関しては、世界中それぞれの国で捉え方が違うと思いますが、エウドロさんや妻のノルマさん曰く「私たちの国(ニカラグア)では医療体制に不安がある」と言われていました。詳しく聞くと、彼らの住んでいるオコタルという町は首都のマナグアからかなり離れており(車で5時間程度で電車のような公共交通機関はない)大きい病院もないようです。更に医療費負担も日本と比べ物にならないため数日の入院が経済的に大打撃となるそう。

そうなってくると、コロナに罹っても受診しない人も増え、更には罹患者が生活の為に働き続ければ更に蔓延に繋がるというリスクも出てきます。

産地ではそういった状況にも関わらず常に明るく前向きで私たちのことを思いやってくれる姿には考えさせられるところが多いです。

 2020年に訪問した際もエウドロさんファミリーは明るく出迎えてくれて、特に底抜けに明るい奥様のノルマさんはお茶目な行動や発言でいつも私たちを笑わせてくれます。
このご夫婦に毎年会い話をするたびに、コロナに限らず常に色んな障壁(いい事も悪いことも)がお二人に立ちはだかっているようなのですが、私だったら立ち直れないかも...と思うようなことでも乗り越えて前向きに生きていて本当に勇気づけられます。

来年の買付はまだどうなるのか分かりませんが、早く現地で農家さんたちに会って色んなことを話したいです。

さて、実は今年のニュークロップの生豆コンテナがもうすぐ日本に着港します。
今年は行けなかったですが、サンプルをもらい品質も間違いないですし、何より農園主さん達が続々と品評会で受賞していますので、新しい豆が届き、飲める日が待ち遠しいです(^-^)

皆さんにも新豆のご用意が出来ましたらご案内しますので楽しみにお待ちくださいね~!!

【2021/08/15】2年越しで水出しパッケージがようやくリニューアル!

ミルトンの公式YouTubeをご覧の方や水出しを最近買われた方は
ご存知だと思いますが・・・


水出しアイスコーヒーのパッケージが
新しくなりました-------!!!!!!

以前のパッケージはどちらかと言うとご自宅用のシンプルなものでしたが、
新しいパッケージは、ギフトで受け取っても分かりやすく、楽しくなるデザインを意識しています♪

今回はスタッフのりんちゃんがデザインしました!
ちなみに裏の淹れ方のイラストはりんちゃんの手書きですが、
可愛くて私も大好きです。

今回のパッケージは箱状になっており6面あるのでフルデザインで、楽しくなる・飲みたくなる・お店に行ってみたくなるような情報を盛り込みました!

きっとギフトで受取った方も、水出しの説明や作り方、更には生産者さんの顔が見え、ミルトンがどんな方針のお店かまで飲む前からビジュアルで楽しんで頂けることと思います。

ミルトンの商品デザインや通販サイト、メニュー表、ラベルシールなど、外注していると思われていることも多いのですがほぼ全て(特にデザイン系は)自社のスタッフで作っています!日頃お客様と接する中で、みなさんの声をすぐに反映できますし相談しながら形にしていき、それをお客様と共有できる方が私たちの思い入れも違ってきます!豆の仕入もそうですが、私たちがどういう思いで、どんな意図があってそうしているのか、全てに理由があります。

それも込みでミルトンを楽しんでいただけたら嬉しいです(^O^)

また、賞味期限も以前は常温未開封の状態で2か月でしたが、
この度よりエージレス(脱酸素剤)を封入することで
同条件で賞味期限6か月まで延びました!!!
が、開封されたら同じように出来るだけお早めに消費されてくださいね。
そして、保存も「冷凍>冷蔵>常温」ですので
開封・未開封関わらず出来るだけ温度の低い場所での保存をおススメいたします(^-^)

ここ数日雨が続き、気温もぐっと下がりましたが長雨が明けたらもう一度暑さが戻りそうとの話も耳にするのでまだまだ水出し楽しんでくださいね~!

好評の限定水出し飲み比べセットも最後の焙煎・製造が終わり
完売間近です!!お求めの方はお急ぎください
(もしタッチの差で買えなかった方はごめんなさいm(__)m)

では皆さん不安な天候やコロナが続きますが、安全にお過ごしください!!!

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【ミルトンの夏季休業のお知らせ】
9/6-10の間、夏休みを頂きます。
その間は通販も出荷が休み明けとなりますのでご注意ください。
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【2021/08/09】お待たせしました!深煎りコーヒー新発売です

ミルトンの深煎りコーヒーファンの方、お待たせしました(^O^)/

エルサルバドルのラスラデラス農園が完売し、新たに発売となったのが...

「ラベンディシオン農園ナチュラル 深煎り」です!!!



こちらは中煎りでも販売している同農園ですが、ナチュラルのような
フルーティーなコーヒーの深煎りは、香りがハッキリ分かりやすくも
あるのでやみつきになる方も多いです(゜o゜)

年間を通してフェルナンドさんの「サンパブロ農園」やエルネストさんの「エルタンボール農園」「ラスヌベス」を深煎りで提供することが多いですが、今回はニカラグアです。

定番の深煎りはどちらかというと甘さ・コク・ビター感(濃さ)を楽しめるタイプの銘柄でしたが、このラベンディシオンのようにナチュラル処理のものを深煎りにするとまた雰囲気が全然違ってきます。

フルーティーさもきちんと感じられるので香りもビター感も同時に楽しめて面白いかなと思います!

ナチュラル処理の深煎りは個人的にはよくラム酒を感じるのですが、赤ワインっぽかったりブランデーっぽかったり、とにかく洋酒寄りなフレーバーを感じることが多いのではないでしょうか。

なので私はハンドドリップでアイスコーヒーを作るのが大好きです。香りもしっかり立つのでホットでもアイスでもしっかり楽しめるかと思いますよ(^^♪


写真は2020産地訪問時。ベンディシオン農園でちょうどピッカー(収穫人)が持ち寄り、計量しているところです。これによって彼らの賃金が決まりますが、やみくもに量だけを集めてもダメなので、きちんと熟度が揃っていることが求められます。

(余談ですが、その為には事前にしっかり人材教育をしなければならないので、経費も嵩みますし、近年のスマホの影響で季節労働者は情報を得やすくなり、条件の良い所へ流れやすくなったことから農園主は福利厚生をしっかり完備することも重要になってきます。)


集めたコーヒーチェリーをアフリカンベッドと呼ばれる乾燥させる場所で広げます。
ナチュラル処理のものは果皮を剥かず、こうしてそのまま乾燥に入ります。
写真に写っているのはベンディシオン農園主ルイスさんの息子さんで、
将来は彼が後を継ぐようです。お父さんのルイスさんに似て、既に多くを任されているほど勉強熱心で頼もしいです。


このコーヒーは抽出方法や飲み方で色んな印象に変わって楽しいですよ(^^)
また、ナチュラルは深煎りでも中煎りでもちょっと濃い目に抽出して
たっぷりのミルクで割るのも相性良くておススメです°˖✧◝✧˖°

【2021/07/31】 お盆期間の営業と9月の夏季休業について

暑い日が続きますが皆さん夏バテしてないですか!?
6月~7月はミルトンのスタッフの誕生日が続き、オーナー恒例プレゼントのケーキ
を食べたりで、本格的な夏にさしかかりむしろダイエットの話で持ちきりです(笑)

さて、今日で7月も最後です。。。
お得なプリペイドチャージ期間も今日までです!!!!
月末につれて駆け込みで来店される方も続出ですし、暑さと比例して水出しアイスコーヒーを求めてこられる方も増えました。
もちろんチャージのみのご来店も大歓迎ですよ(^O^)/

さて、夏も今から。まだまだ限定物やイベントは引き続きますよ~



◎限定ドリンク「梅グラニータ」 ※8月末迄
◎水出しアイスコーヒー4種の飲み比べセット ※8月末迄
◎週末限定の徳山動物園コラボ企画のウォークラリー ※9月26日まで


水出しは毎年豆の入れ替わりと共に当然ブレンドの内容が変わるわけですが、創業当初からあの味についているファンの方ばかり(もちろん楽チンさが気に入ってくださっている方も多いですが)毎年あの味のイメージに近いようにブレンドしています。

そして、根強いファンの方が多いので、逆に水出しブレンドの味を大きく変えるのは個人的にちょっと怖さもあります。。。

なのでこの水出し4種飲み比べセットは私たちスタッフにとってもかなり興味深い企画となっております!

熱を加えずに抽出する水出しはただでさえ香りが出にくいのに、しっかり香りの違いを楽しめるセットは、本来持っている素材(生豆)の個性がはっきり出ている(=高評価の豆)という証明にもなります。それを飲み比べて皆さんが水出しアイスコーヒーというモノに対してどんな印象を持たれるのか、とても気になります(゜.゜)そいうったレスポンスを店頭や通販のコメントで頂けるのも楽しみのひとつですね!
気になる方は是非残り一か月ですのでよろしくお願いします!!!

セットものなので全体量が多いですが、冷凍保存していただくことで風味がかなり長持ちします。

水出しに限らずコーヒー豆も冷凍がおススメですのでしっかりチャックを閉めて冷凍保存されてください。


さて、8月9月の営業についてのご案内です

【8月】
通常通り営業(お盆期間も営業してます)
※木曜は盆正月や祝日関係なく通年で定休日です

【9月】
下記の通り夏季休業を頂きます。
9月6日(月曜)~9月10日(金曜)

なかなかこういう状況が続きますが、店頭でもコロナ対策は万全にしておりますので
密を避けつつ安全にご来店くださいね(^-^)

【2021/07/24】ミルトン、YouTubeやってます!!!

既にご存知の方も多いかと思いますが、1年くらい前からミルトンでは
コーヒーにまつわることや、まつわらないこと...色んな情報を動画で配信しております。

初めはFacebook限定で配信していましたが、ミルトン公式アプリでも配信できるようになり(こちらはアーカイブでほぼ全てご視聴いただけます)

だれか見てくれたらいいなぁくらいの気持ちで始めた動画ですが、いつも店頭で話す人がYOUTUBEで喋ってるという物珍しさもあってか、予想以上に皆さん見てくださっていて、いままでりんちゃんと話したことなかったお客様までお店で声を掛けて下さることが増え、嬉しい効果を感じています。


そしてこのたび遂に!!!
YouTubeでも配信させていただくことになりましたーーー(^O^)/




動画をご覧になった方は色んなご意見・ご感想をお持ちだと思いますが、
まだ見てない方は先に言わせてください!!!

よくあるコーヒー屋さんの真面目で、とっても
タメになるコーヒーの動画、、、ではありません!!
ちょっとエキセントリックかもしれない動画が多めです(笑)

主演はりんちゃんで、裏も表もない子なので、本当に素で撮りすぎて最初は驚かれるかもしれません。。。
店頭でもお客さんから、「いつも通りすぎてハラハラした。でも慣れてくると病みつきになっちゃう」と言われます!

私自身も公開前に動画を見て、きわど過ぎて迷うこともありましたが逆に正直すぎて笑えるので公開しております(^O^)

ゆる~く撮影しておりますが、内容も編集も大まじめです!!!

コーヒーに関するマニアックな知識やプロの技術のような情報はYOUTUBE上でも溢れているのでそういったジャンルではありませんが、「なんだかたのしそう」「飲みたくなってきた」「淹れてみようかな」みたいなふわっとした気持ちになってくれたら嬉しいです(/・ω・)/
そして、たまには何かしら役に立つこともあるかもしれませんので
とってもお時間のある方はぜひ見てみてくださいね♪

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視聴方法は以下の3つです('ω')
YouTubeで「ミルトンコーヒー」と検索
Facebookでミルトンコーヒーのページにいいね!⇁上部のタブから「動画」を選択
③アプリのストアから「ミルトンコーヒー公式アプリ」をインストール(無料)
 ⇁ホームの動画を選択
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そしてそして!
ご視聴頂けましたらぜひ
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【2021/07/07】 今年の夏ブレンドは“べっこう飴”のよう

梅雨入り宣言からしばらく経ちましたが、ようやく本格的に梅雨っぽい天気になってきましたね。
偏頭痛持ちの私にとってはこの降ったり晴れたりが意外としんどいのです。

店頭でお客様ともこの気圧の影響による体調不良についてよく話したりますが、とにかく早く梅雨が明けてカラっと晴れてほしいところです。。。

さて、7月に入りミルトンはイベント盛りだくさんですよ!!!
DMが届いた方はご存知と思いますが、
今月はお得なチャージ月(^O^)/
現金で1万円チャージされた方には500ポイント(500円相当)プレゼントしてます。
(通販の方は、別の通販限定のポイントがありますのでご活用くださいね!)

そして、今年もやってます!
「水出しアイスコーヒー4種の味の飲み比べセット」
こちらは既にとっても好評いただき、リピートされる方や何セットも買ってくださる方もおられます!創業当初からミルトンの夏を代表する商品である水出しアイスコーヒー。定番のものは一年中製造・販売しておりますが、味の違う(ブレンドの配合違い)4種類が一度に飲み比べできるセットとなっております。一言で水出しアイスコーヒーと言っても熱は加えず常温の水でゆっくり時間をかけて抽出させるので本来は香りが出にくいものなのですが、ブレンドの配合によりしっかり香り・甘さが現れます。「味とかよく分からないからどれも同じに感じる」という方にこそ飲み比べてみていただきたいです!

今年は小サイズの「ちょこちょこセット」のみですが、既にたくさん購入いただいており、いつも本当にありがとうございます<(_ _)>

そしてそして!
「夏ブレンド」!!!

6月から8月までの夏の3か月間の販売となっております。毎年恒例ながら、昨年とはまた違った驚きもあるようで
昨日も山口市からブレンドにハマっているというお客様が
「夏ブレンドすっごく美味しかったよ~」と、再来店してくださいました♪

今回このブレンド作りをしたスタッフの凜ちゃんが、
「去年も今年もコロナで外出もままならなかったから
少しでも夏を感じてほしい」
夏祭りのりんご飴をイメージして作りました!

しっかりコクがありながらも透明感のある甘さの出たブレンドになっています。
アイスにしても、ペーパーで淹れても
ミルクで割っても、どんなアレンジでも
美味しく飲んでいただけると思います(^-^)

※商品ページに凜ちゃんの「夏ブレンド紹介YouTube」
が載ってますので是非動画もご覧になって、
是非「いいね!」「チャンネル登録」お願いします~♪♪♪

【2020/8/10】 とある大学生のお客様の関心ごと(゜-゜)

既にお盆休みに入ったよ!という方もちらほらご来店いただきました♪
今年は真ん中で途切れてて連休の方と小刻みの休みの方がおられるようですね。

通常であれば帰省される通販のお客様や、遠方から帰省してきた家族を連れて来店下さる、1年の中でも楽しみな時期の一つなのですが今年はそうもいかないようです('_')

昨日は久々の常連さんが初めて娘さんを連れてきてくださいました!
県外の大学4年生だそうですが、コロナになってからずっと山口に留まってるとのこと…
このタイミングで動くのは親御さんも心配ですよね。
で、この娘さんを何故連れて来られたのかというと、、、
「フェアトレードに強く関心がある」から!!ずっと連れてきたかったけど時期を見計らってたようです。

ミルトンはフェアトレードとは特に謳ってはいないのですが、確かに豆の袋の裏にもミルトンが掲げる条件として「農園主の元で働く労働者が平均もしくは、それ以上の賃金を得ていること」が挙げられています。
ただ、これは私観ですが「フェアトレード活動をしよう!」ということでは全然なくて、産地買い付けに行って現実を目の当たりにしたときに、そうあって当然だ。と思いましたし、だからミルトンとしてもわざわざ言わないんだ!と納得したのを覚えています。
他にもいくつか条件を記載していますが、本当に全てが繋がっていてこのサイクルを継続する為には自然とこうなるなと今なら強く思います!

実はこの豆の袋に記載されている内容は、この娘さんだけに限らず、意外と多くの方が熟読してくださっているようです。

参考までに記しておきますね!

  • 雑味のないクリーンで個性豊かな風味を持つ液体であること
  • カップオブエクセレンス(COE)のカッピング基準で85点以上であること
  • 国際相場による価格決定ではなく生産側の経費や利益を考慮すること
  • コーヒーの出所が明確であり、いつでも知りたい情報を得られる農園主達との連絡パイプがあること
  • ミルトンと長期に渡ってお付き合い可能な生産者であること
  • 汚水管理や森林環境に配慮している農園であること
  • 農園主の元で働く労働者が平均もしくはそれ以上の賃金を得ていること

私たちは、実際店頭に立つスタッフも実際に現場に足を運んでいます。サスティナブルでトレーサブルなものは

品質管理の上でも大切な要因の一つなので、お客様の安心感に繋がります。近年では個人レベルでそういった事へのアンテナが鋭い方も多いなと肌で感じますし、これまで10数年地道にコツコツ取り組んできた私たちからすると喜ばしいことです。

今回の大学生も、この若さで広い視野で物事を深く考えることに、逆に感心してしまいました。

そして、そこまで興味持たれるならいつか一緒に産地買い付けに行きたいですね!と言ったら笑って「行ってみたいです!」と。
2年前に一緒に産地に行った男子大学生も来年卒業です。
どんな大人になるのかなぁ・・・