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【2023.5.30】生産国側ではどんなコーヒーを飲むんだろう。。。
日本でもコーヒー作り(農業としてコーヒーの樹を育て、コーヒーチェリーを収穫している)が行なわれていますが、一部を除いた大部分の日本国土ではコーヒー栽培に適していないため、今のところコーヒー生豆はやはり、その殆どが輸入品となっています。
逆に生産国からすると「輸出品」となり、外貨を稼ぐ大切な商材ですので品質の良いものは高値で売れる国へと流れていきます。
では、自分たちが作ったものを良いものは自分たちの口に入りにくいのでしょうか?
私(一社員)が始めて産地訪問させてもらったのは約10年前。
ミルトンとしてもまだ創業10年未満の時期でした。当時は、トップレベル(ハイスコア)=スペシャルティコーヒー品質のものは全て海外のバイヤーが買取り、ハイコマーシャル・コマーシャルレベルのものもある程度のお金になるため、処理過程で弾かれた行き場のない欠点豆などを掻き集めたものが国内消費用として流通していると現地の方が言われていました。(※ミルトンはスペシャルティコーヒーの買付の為、そこでの選別の話です)
では、現在はどうなのでしょうか。10年も経てば、コーヒーの質や各国の景気動向、消費量など大きく変わってくるはずです。
昨年7月より、オーナーがコロンビア・ニカラグア・エルサルバドルへと買付に行ってきましたが、やはり変化してきてるようです。
これまでは消費国側で発展してきたカフェやロースター文化ですが、今では生産国側でも自国のスペシャルティコーヒーを扱う事が当たり前となりつつあります。
その時に訪れたトロピカリアというロースタリーカフェは雰囲気も良し、食事も良し、何よりコーヒーが美味しいことに驚いたそう。
そして、コロンビアではお邪魔したCoE受賞農園のブルボンロサドのマイクロロットをカップさせて頂きましたが、焙煎がとにかく上手!というかほぼ完璧。スペシャルティでありがちなアンダー気味は全くなく、冷めてくると気持ちいいぐらいクリーンさが際立ってくるという印象です。
それでも焙煎しているホセさんは更に美味しくしたいと熱心に焙煎の話をしてくれる。エスプレッソ用とドリップ用と販売用と3パターン同じ豆を焼き分けるところまで行っているのは消費国と全く同じ認識です。しかもこのハイレベルのコーヒーを飲み慣れた消費者はもう元のコーヒーに戻らないのは消費国側でも同じですから、今後自国消費は増えるでしょう。
むしろ、ここのように鮮度抜群のニュークロップを完璧に近い形でお客さんに提供してるあたり、消費国側では難しいですし、生産国ならではの農園や品種などの情報の得やすさもあります。地産地消です。輸入トラブルもなければ為替変動もありません。日本のロースターからしたら羨ましい環境です。
それでもミルトンが直接買い付けを始めた20年近く前は、生産者さんはカッピング(味の評価のためのテイスティングスキル)をほぼ持っておらず、とりあえず「作っては売る」という繰り返しだったのだそう。
それが、量が減ったとしても品質を上げれば売り上げも上がり生活は向上する。これからは品質重視のスペシャルティが増えていくから切り替えた方が経営的にメリットが大きいと思考を切り替える農園主さんが増えていきました。
その為には自分で味を知り、方法を知らなければなりませんので自然と自国で味を評価するスキルを持つ人が増えるほど全体のレベルが上がり、結果的に自国でも美味しいコーヒーに対する需要が伸びたのかも知れません。
改めて日本を見てみると、色んな要因でコーヒーの価格が爆上がりの今、ここで品質を落とす事は追々致命傷になるだろうなと感じざるを得ません。ここ最近は、具合悪くなるぐらいの高騰ぶりですので、円安も相まって多くのロースターにとってはなかなかの踏ん張り時です。
少なくとも消費国側で出来ることは、月並みですが良い品質をこのまま取り扱い、安売りせず、お客様に価格以上の価値を提供することではないでしょうか。もうどこをどう探しても安くて高品質なスペシャルティコーヒーは難しいのですから。
【2023/5/6】シンガポールでもミルトンのコーヒーが楽しめるようになりました!!
今年4月、シンガポールへ出張に行ってきました!
主な目的は、現地の取引先へのバリスタ指導。
実はシンガポールでミルトンのコーヒーが飲める店舗は現在3店舗あります。
(店舗の詳細は後述いたしますね!)
その内の1店舗は、パティスリーカフェ”mooi”
パティスリーと名の付くお店なので、クロワッサンを始めデニッシュ系や焼き菓子が本当にハイレベルで、私も始めて食べたとき美味しすぎて驚きました!
シンガポールはクロワッサンやデニッシュは人気のようでどこに行っても見かけましたがmooiのものは贔屓目なしでも絶品です!
さて、ここではミルトンの本店と同じくSYNESSOのエスプレッソマシンとMAHLKONIGのミルを導入し、コーヒーにも本気です。
そして、私たちのコーヒーを扱って頂いているので、抽出してお客様が口にされるまで最高の状態で提供できるようこの度トレーニングをさせていただくことになりました。
ミルトンとお付き合いのある現地企業の社長であるケンさんは、シンガポール内に5店舗飲食店も経営されていますが、とにかく味にこだわるというのはミルトンのオーナーとも一致しています。
ケンさんが始めてミルトンの店舗へ来訪したときにコーヒーに感動し、自分の店でも取り扱いたいと思ったのがきっかけだったそうです。
さて、実はmooiはずっとプレオープンの状態で営業していましたが、4月15日の本格オープンに合わせ渡星し、オープンにも立ち会わせて頂きました(^O^)
オープンには現地の他店バリスタや有名シェフ、各界のボス(?)のような方々がたくさん来てくださり、私自身も普段関わらないような方とお話できて貴重な経験をさせていただきました。
そして何より嬉しかったのが、この舌の肥えている方々にコーヒーやカフェラテなど気に入っていただき、豆も買って行って下さったこと。
もちろんシンガポールでもスペシャルティコーヒーは人気で近年スペシャルティコーヒー専門のカフェやロースターも増えています。
面白いと思ったのは、日本と同じで昔ながらの苦い深煎りが好きなご年配層と風味特徴の出たスペシャルティコーヒーを好む若年層に分かれていることです。
酸味に苦手意識のある方も、スペシャルティコーヒーに出会い深煎り派から中煎り派へと変わる方も増えてきたと現地のバリスタも言っていました。
山口県周南市のコーヒーがシンガポールへ渡り、現地の方々に美味しいと認めていただけるなんてとても不思議な感覚ですが、同時に”美味しい”という感覚は世界共通だなぁと改めて感じました。
もっともっといろんな国でセルヒオさんやルイスさん、サミュエルさん、エウドロさん、リマさんなど優秀生産者さんのコーヒーが楽しめるようになってくれる日が来ることを願っています(^^)
では以下の三店舗でミルトンのコーヒーを提供しています。
機会があれば是非言ってみられてください。
Patisrrie cafe mooi 119967 Singapore 438C Alexandra Rd,#01-06/07 The Hub,Alexandra Technopark
Naked finn 109442 Singapore Block 39 Malan Road,Gillman Barracks
Burguar Labo 159553 Singapore #01-10 Henderson Industrial Park,213 Henderson Rd
【2023/3/12】産地買付とお金事情
日本はおろか世界中で物価高騰の勢いが凄まじく進んでいますね。
先日の中南米訪問時も航空券だけで、しかもLLC使っても例年の倍の費用がかかったので、ひっくり返りそうになりました。
燃油サーチャージが航空券並みにかかることもあるようで、数年前では考えられません。
今も価格高騰は続いているので、今後の産地訪問もどの航路を利用したら安くなるのか模索中ですし、もしかしたら中米間はバスを利用する事になるかもしれないと思い始めました。
生産国側でも、経由地であるアメリカでも物価は上がっていますので、滞在ホテルや食費などもこれから負担が大きくなるでしょう。
また、買付に掛かる費用だけでなく、円安も相変わらず進んでいますし、生産国側の物価高に応じて私たちの取引価格も吊り上げざるを得ません。
さて、10年近く前からミルトンでは卸先のお店スタッフを産地までお連れしたり、一般のお客様や農学部の大学生に同行していただいたこともあります。
もちろんメインは買付の為ですので、観光は一切ありません。
本当に興味があり、尚且つお金と時間(2月に2週間程度)に余裕がないと行けませんので、行きたい気持ちがあってもなかなかハードルは高いでしょう。コロナが始まってからはしばらく同行頂くのは控えていましたし、ミルトン自体も18年の間で初めて1度だけ訪問できない年もありました。
2022年あたりからだいぶ規制が緩和され、いよいよ2023年の買付では、関係ロースターの方々をお連れすることができました。
今後も出来るだけ希望される他店ロースターには一度でも現地に行っていただきたいので、今後募集を広げていく予定です。
渡航者が14名程度あつまればミニバスをチャーターした方が良さそうですし、最善策&安全策を検討中です。
私たちがそこまで産地に行って欲しいのには理由があります。
今回お連れした方々は天地がひっくり返るほどの衝撃を受けていらっしゃいました。
今は情報化社会で直接見たり聞いたり体験しなくても、オンラインで何でも入手できます。
それでも、思ってたのとちがう…と何につけても感じます。
特にコーヒーは味覚に関するものなので、こればかりは現地でカッピング(テイスティング)をして、そこでしか学べないことが山ほどあります。
現地のナショナルカッパー(国際審査レベルの味を評価・判断するテイスティングのプロ)と直接、意見交換をしながら擦り合わせて行くことでロースターとしてのスキルが格段に上がりますし、何より意識が変わります。
でもそれは、ロースターだけではありません。
10年前に卸先さんをお連れし、お客様・大学生をお連れした時も意識の変化や衝撃を受けられているのを強く感じました。
一歩外に出てみると、自分の可能性が広がったり、私自身も他者の意見を聞くことでモヤモヤしていた霧が晴れることがよくあります。
海外の資本力のあるバイヤーはこれからもっと加勢していくでしょう。
お客様の舌が急速に肥え、知識もプロ並みに持たれる方が増える中で日本のスペシャルティコーヒーもレベルの高いものを提供し続けるために私たちも日本のバイヤーとして個々のレベルを高め、日本の人々に飲んでほしい!と生産者さんに思ってもらえるようにコツコツ積み上げていきたいと思っています。その為にも、他店のロースターさんと産地訪問をご一緒させていただくことで、ロースターさんと生産者さん、私たちの全てが刺激しあい全体のレベルの底上げにもなると信じています。
日本から飛び出し、地球の裏側である生産国で何が起こっているのか、どんな人々がどんな思いで生活しているのか、どんな人生を歩まれているのかは言語が通じなくても感じ取れますし、それこそが最大の価値なんだと思います。
【2023/2/20】コーヒーの品質って何
ただ今、毎年恒例の中米ニカラグア・エルサルバドルへ産地買付に来ています。
毎回のことですが、こちらに来てみると世界で起こっている様々な出来事や課題に直面し深く考えさせられます。
少しだけ思いをシェアさせてください。
私たちコーヒー屋さん(ロースター)にとって「これは譲れない」とか「ブレさせたくない事」が何かしらあると思います。
もちろん私個人もロースターを始めた身として譲れないものがあります。それは、「絶対に質だけは下げたくない」というもの。
下げる時は辞める時と決めています。創業当初からお客様にも明言しており、常連さんの間では浸透していると思われます。
実はこの「質」というものが、ミルトンでお付き合いのある生産者達が絶対に拘り続けたいと口を揃えて言うセリフなのです。
それも年々気持ちが増していっている事が伝わってきます。それは生産国内での熾烈な競争も影響しているのではないでしょうか。
どこの誰よりも一点でも高いスコアのコーヒーを作り、品評会でも常に入賞できるようになり、それに見合う対価できちんと買ってくれるバイヤーと繋がっていきたいという強い思いがそうさせているように感じます。
また生産国同士の競争も激しさを増しています。これに関してはその国の政治的環境と政府の関わりが大きく物を影響します。
ニカラグアのような国では国を挙げてコーヒーをアピールする事が難しく、スペシャルティコーヒーの団体も明らかに機能不全を起こしているのが現状です。生産者達の力では外国へのアピールは非常に難しいのが現状です。
だからこそ彼らはハングリーなのです。もっと美味しいコーヒーを、もっと消費者の喜んでくれるコーヒーを作ろうと日々挑戦し続けているのです。
全く人気のなかったニカラグアがここまでの知名度になってきたのは彼らの努力の賜物です。ここまで上がってきた質に目を向けているのは日本人だけではありません。中国勢の買い方も半端ではなく年間世界中のスペシャルティコーヒーを買い続け、香港のトレーダー曰く7000コンテナ以上輸入しているそうです。もちろん現地で買付けをしていると話を耳にします。
量だけではありません。買付け時の金額も日本勢より高値で買います。中国勢だけではありません。オーストラリアも積極的に支払い買付けしていますし、アジア圏のバイヤーも同じ状況です。
このままでは一部のロースター以外は格下のコーヒーしか扱えなくなる気がしてなりません。せっかくコーヒーの品質を認めてくださり、ここまで支えてくださったお客様に今まで同様、またはそれ以上の品質のコーヒーをこれからも飲み続けて頂きたい。
そのような気持ちでお店の経営や買付をさせていただいています。
もっともっと生産国側の実情と世界の動向に目を向け、今すぐに出来ることから始めていく必要があると感じます。
【2022/12/1】2023年新春新豆福袋の予約受付を開始します!
お待たせいたしました!
店頭でもお電話でも既にたくさんのお問い合わせをいただいておりましたが、ようやく12月1日より毎年恒例の福袋を予約受付いたします!
今年はのラインナップはこちら!!!!!
《一万二千円福袋》※税込
・コーヒー豆(粉) 全13種類
(シングルオリジン11種、紅白ブレンド各1種)
・ノベルティ ミルトンオリジナル折りたたみ傘
《五千二百円福袋》※税込
・コーヒー豆(粉) 2種類(シングルオリジン)
・ノベルティ ミルトンオリジナルトートバッグ
2023年の福袋の目玉は「ゲイシャ種」が合わせて3種入っています!!!!!私も先日3種一度にカッピング(テイスティング)してみたのですが、印象が全部違っていて驚きました。飲まれたことがある方は想像が付くかもしれませんが、フレーバーティーのような分かりやすい華やかさのある特徴的な風味のコーヒーです。今回の3種は、エルサルバド産とニカラグア産がありますが、いわゆる「ゲイシャ」らしい風味のものから、よりどっしりした質感や飲みごたえが出てコーヒーらしい濃さのあるものまで、本当に土壌で変わるんだなぁという発見がありました。その他にも、マルセイエサ種というミルトンでは初、なおかつこの福袋でしか飲めないコーヒーも入っております!
そしてもう一つの目玉は「アナエロビック処理」のコーヒー。
ゲイシャ種は樹の品種の話ですが、こちらは収穫後の実の処理の話です。この処理が出来上がりのコーヒーに大きな味の影響を与えます。
アナエロビック処理は日本語で「嫌気性発酵」と呼ばれる発酵方法を指す言葉ですが、同じ発酵でもそのタネとなる物が必要で、こちらの生産者のリマさんは「イースト菌」を利用しています。嫌気性ということで空気に触れさせずに発酵を行なう方法なので実の水分は放出されない分、凝縮感を感じます。
余談ですが、スペシャルティコーヒーを選ぶポイントとしては、国の名前や農園名よりも、この「品種」や「処理」で選ぶ方がご自身の好みを探るにあたって近道なのかなぁと思います。
近年、ミルトンと長年取引のある農家さんが続々と国際品評会(Cup Of Excellence)で受賞しておられます。今回の福袋でも初登場の農園「El Cambalache エルカンバラッチェ農園」は、2022年国際品評会でも7位受賞の農園なのですが、ミルトンが4年前ハンガリー進出の際に購入させていただいたサミュエルさんのコーヒーの売り上げで、この農園を拡張目的で彼が買い足されたという経緯もあり、私たち自身も思い入れがあるコーヒーです!
長々と書きましたが、そのくらい今回の福袋のラインナップは充実している自慢の福袋となっていますので是非皆さんで楽しんでいただきたいです♪
今年は、お正月に親戚や友人たちで楽しみたい、手土産でプレゼントしたいという要望にお応えし、配送に限り元旦からお届けできるようにいたします(^^)
ご予約時に日時指定が出来ますので是非ご活用ください。
※指定がない場合は、1/1以降順次配送いたします。
【2022/9/7】2022年の秋ブレンドは3種類!!!



【2022/8/7】夏の営業について
【お盆期間の営業および夏季休業】
8月→通常通り営業
9月→12日(月)~16日(金)の間、夏季休業
※8月は木曜定休以外はお盆期間中も営業します!!
【通販の発送についてのご注意点】
お休み中は通販のご注文はいただけますが発送作業はしておりませんので
休業前日(9/11)の15時以降のご注文分は、休み明け(9/17)発送となります。
休業中を着日にご指定頂いてもお届け日はズレますのでご了承ください。
さて、只今オーナーはニカラグアに滞在中です。
コロナ禍になってから、毎年2月にミルトンのスタッフ全員で産地訪問するという恒例のサイクルが叶わなくなってしまいました。
会社としても2月の買付で選んできた豆を、帰国後オーダーし、現地でオーダー通りに準備をしてくださって夏~秋頃に港へ届くという流れで10数年経営してきましたので何だか調子がくるってしまいますが、長年の付き合いで信頼関係をしっかりと築いていたおかげで今回のような産地へ行けないような事態でも産地側でしっかりミルトンの求めるレベルを理解し、準備してくださいました。
ようやく海外への渡航が緩和されてきたので、例年とは違い日本でいう夏のタイミングでオーナー単独ですが、産地訪問をすることとなりました。
7月半ば~9月上旬の予定でコロンビア・ニカラグア・エルサルバドルの滞在となっております。
それぞれの国で、かつてないほどたっぷり滞在しますし、いつもとは時期も違うのでとてもメリットが多いようで、既にたくさんの現地情報を日本にいる私たちにもリアルタイムで届けてくれています。
今はちょうどニカラグアのタイミングですがこちらの国に関しては特に、1か月もの長い間滞在となるので、四六時中生産者さんと行動を共にし、毎日夜遅くまで語り合うことで生産国に起こる問題や日進月歩のコーヒー豆の品種や精製処理についての理解が格段に深まる!と、興奮気味に連絡が入ります。
とは言っても、異国ですので食生活の違いや冷たいシャワーでなく温かい湯船に浸かりたい。。など、たいていの人は何かしら思いそうですが、何か月でも居れちゃうあたりがさすがだなぁと思わされます(^^;
店頭ではお客様にも産地に関するご質問(コーヒーのこと以外でも!)よく頂きますが、せっかくご縁があってその国と取引させて頂いていますので、皆さんにも農園場や農家さん、コーヒーに関することだけにとどまらず、国やカルチャーなどもシェア出来たらと思っています!
楽しみにお待ちください(^-^)
【2022/7/17】ただ今、産地買付中。でもお店は営業してます!
2019年以来、中止していた産地買付ですがようやく行くことが出来ました!
といっても今年はオーナーのみの訪問です。
ただ今、コロンビアに滞在中。
今回の買付はコロンビア、ニカラグア、エルサルバドルの3か国をトータル2か月半滞在する予定です。
毎年スタッフみんなで訪問していた中米ニカラグア・エルサルバドルに比べコロンビアは格段にハードなのだそう。
でも、コーヒーのカッピング(テイスティング)では、ひっくり返る程おいしいコーヒーがいっぱいあった!と連絡がありました。
ここで買い付けた豆を実際に皆さんに飲んでいただけるのはまだまだ先になりますが楽しみにお待ちください(^-^)
さて、オーナーはこの後中米ニカラグア、エルサルバドルに飛びますが、2022年収穫の中米の豆が今まさに日本へ向けて海の上です。ややこしいのですが、こうして買い付けに行って選んだ豆は、実はまだ収穫中なことが多いので今から収穫を終えて処理して乾燥させて寝かせて水分値を下げて輸出の手続きをして…というなかなかの行程を踏んで私たちのもとに届くので、半年程度はかかってしまいます。
コンテナ船に乗せて輸送しますので、2-3か月(コロナ禍の序盤にはもっと)かかってしまいます。そんなこんなで来月到着予定ですので、こちらの方は秋ごろから順次販売できるかと思います。
そして新豆が届いたころには現地では既に実を付け初め、収穫の準備が始まります。
それと共に、私たちも次の買付に向けて現地とのやりとりや航空券の手配などの準備が始まり、収穫や買付が年に一度とは言え息つく暇がないような感覚です。
正直なところ、今年は世界的にもコーヒー豆が減産傾向で特にニカラグアは、ミルトン17年の中でも最も採れ高の少ない年となってしまいました。更に新型コロナウイルスやロシアとウクライナの戦争の影響ももちろんあります。燃料高騰・円安、そして国内でも全てにおいて物価高騰しており、直輸入で製造小売業という私たちのような商売には大打撃です。
日本国内のロースターさんは皆さん同じように影響を受けられていると思いますが、折角コーヒー産地側が年々レベルをあげられているのに、こちら側で質を落とせませんし、その思いはどこのロースターさんも同じだと思うので今は苦しい時ですが、美味しいコーヒーを提供し続けるために色々踏ん張り時なのかなと思います。
やっと少しづつ海外に出られるようになり、また能動的に仕入れや活動出来ればいいなと思っています
【2022/4/10】SL34種、パライネマ種の販売開始します!
福袋で先行販売しました新豆ですが、少しづつ一般販売もしていっております。今年の福袋も本当に贅沢なラインナップで、店頭で福袋の感想を聞くとお客様からは「本当に全部美味しくて選べない!」と言われるほど、どれも好評でした!
そしてそして、その中でもミルトンコーヒーでは珍しい初の取り扱いとなる品種が登場いたします!SL34はコーヒーの木の品種の名前です。もともとはアフリカ原産の品種なんですが、風味は上品でとにかく甘さとトロっとした舌触りが印象的です。
ラベンディシオン農園ではパカマラを多く取り扱わせていただいていたので今回皆さんの反応がとっても楽しみです!!!
パライネマも品種名。
こちらはオーナーも「ミルトンのお客様は好きな方多いんじゃないかな?」と言うほどバランスよく甘いスパイスを思わせるエキゾチックなコーヒーです(゜-゜)
香りもハッキリ、ボディーもしっかりなので飲みごたえあります!ラピコナ農園でもミルトンでお馴染みのマラカツーラ種ではなく、初登場品種の新豆となります。
さて余談ですが、ミルトンの取引農家さんは皆さん「美味しいもの」を作るのにどん欲です。
正直なところ、従来のコマーシャルコーヒーと呼ばれる安価なコーヒー豆の生産して薄利多売になるよりも、スペシャルティコーヒーレベルのもの時間と労力を作って少量でも本当に評価してくれて高値で売る方向性に希望を見出している生産者たちも増えているようです。一昔前は、作り手自身が味の善し悪しが解らずにただ生産していたことを思うと、生産国側にしても消費国側にしてもコーヒーに求めるものがまるっきり変わってきているのを感じます。
毎年の買付訪問でも、1年の間にどんな変化や工夫・挑戦があったのかを話してくださいますし、様々な品種にも毎年のように挑戦しておられます。品種に挑戦と簡単に言いましたが、コーヒーの木は植えてから収穫できるまで早くて3年~5年はかかります。
その間はもちろん収穫できない(=収入にならない)ですし、育ったところで味の保証はないわけですから農家さんにとっても大きな賭けなのだと思います。
近年、コーヒーの品種や処理に消費者の注目があつまり、品評会向けに注力されたりと様々ですが、ミルトンでは特に受賞豆に拘らず、買付時は品評会ジャッジ方式で点数化して相応のハイレベルな豆を買わせていただいています。
農家さんが1年もかけて作られたコーヒーを正当な価格で取引し、今回のような新しい品種や処理などもストーリーごと皆さんに楽しんでもらえると嬉しいです♪
【2022/1/4】新年あけましておめでとうございます。
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
ミルトンも本日1月4日より2022年の営業がスタートしました!!!
毎年のことながら初売りの日は、年末にご予約頂いていた新豆福袋の受け渡し初日でもあるので多くの方にご来店いただきました♪
実際、予約の時点で本当に楽しみにしてくださり、今日も開店前から待っててくださるお客様も!!!
早くみなさんに飲んで頂きたいです!(^^)!
また混みあうことが予想されるため配送もおススメしており、通販のお客様や自宅配送ご希望の方への発送の準備も着々と進めております(^-^)
通販の方はご注文の順に順次発送いたしますので、2-3日かけて発送完了の予定です。 楽しみにされている皆様、もうすぐ届きますので今しばらくお待ちくださいませ。
皆さんはどんな年末年始を過ごされましたか!?
まだまだコロナ禍ですので派手なことは出来ませんが、私は友人の家に行ったり家に招いたりで、外出こそ控えたものの久々に会ったり話したり、充実した休みを過ごしました(^-^)
仕事始めでは他のスタッフとも5日ぶりに会い、(とっても久しぶりの感覚です笑)みんな気が済むまで寝たり、家族で過ごしたりと思い思いの休みを過ごしているようでした。家族親戚が集まるのはお正月がメインだと思いますが、そんな時にミルトンのコーヒーやドリップパックを手土産にして下さる方が本当に増えたと思います。
12月はお歳暮はもちろんですが、大人数で楽しむためのコーヒーを買い求めて来られる方が多いので、私自身もお正月は家族みんなでコーヒーを飲みながら、ミルトンのお客さんも今頃みんなで飲んでるのかなぁと思ったりして過ごしていました(^^)
さて、ミルトンは今17年目の年となりますが、コロナの影響で初めて産地に行けないという事態となりました。
それでも今回の福袋のラインナップを見ていただけると分かると思いますが、通常では手に入らないようなコーヒーや珍しいコーヒー、ミルトンのお客様に喜ばれそうなコーヒーを農家さんはたくさん提供して下さいました。
セルヒオさん、ルイスさん、エウドロさん、サミュエルさん、フェルナンドさん、エルネストさん。これらの取引農家さんはこれまでのお付き合いによりミルトンのお客様が求めているレベルをとてもよく理解して下さっています。今年も最高品質のコーヒーを皆さんに無事お届けできることに本当に感謝しかないです。そしてコロナが落ち着いてまた会えた時にそれを伝えたいですね!
では今年もミルトンコーヒーロースタリーをどうぞよろしくお願いいたします。
【2021/11/24】エルサルバドルの新豆到着!早速試し焙煎です。。
改めてですが、ミルトンでは毎年自分たちでコーヒー産地へ行き、農家さんから直接コーヒー豆を仕入れているので、毎年各国からコンテナ船で輸送され、輸入しています。
そしてつい先日も、エルサルバドルからのコンテナ(生豆)が到着しました!!!
例年だと夏ごろに届くのですが、昨今のコロナの影響、また昨年に続き、今年は特に世界規模で主要コンテナ港の混雑状況が更に悪化するという稀に見る事態となり、正直私たちもハラハラ...(*_*;
私自身も輸入業務に携わらせてもらってから、海外から商材を仕入れるってこんなに大変なんだ!と驚きました。特にコーヒー生豆という特性上、目視では品質の善し悪しが分からないこと。尚且つ納品までに多くの輸入工程を踏むので、色々なリスクも考えられます。その上で一番重要だと感じたのはカッピングスキルです。カッピングとはそのコーヒーの品質を味で評価することなので正確に表現でき、スコアを付けられないことには始まりません。そして信頼できる業者の選定。今でこそ改善されて来ているとは思いますが、悪質な輸出業者などによる商品の差し替えなどよくある話でした。また、日本に無事に到着したところで日本の厳しい品質検査(農薬など)をパスしなければ、モノが届いていても輸入許可がおりません。今年のように船の渋滞や航路変更、更には為替リスクなど本当に色んなリスクをはらんでいるので毎年この時期は内心ドキドキしながら待っているんです。。。
とにかく無事に着いてくれて本当に良かった!!
さて、このエルサルバドルの新豆、販売に向けて早速サンプル焙煎を行ないました。
販売用の豆は普段、もっと大きな35キロ焙煎機で一気に焙煎しますが、サンプル焙煎では小さな焙煎機で少量づつ焼いて、プロファイル(焙煎方法)の研究や味のチェックをしながら販売に向けての準備を行なっています。
今年はニカラグアに続き、エルサルバドルのリマさんも受賞されました。
実はリマさんの事務所には、壁一面(しかも四方!)にびっしりCOE受賞の賞状が
飾られています(゜-゜)
その国でトップ10に入るということは、とんでもなく凄い事なんです!
ニカラグアでも今年のCup Of Excellence(国際品評会)では上位10位中5銘柄が
ミルトンの取引農家さんが受賞されるという過去最高の成績でした!
そんな最高品質のスペシャルティコーヒーが取り扱えることや、皆さんに飲んでいただけることは
とっても光栄です(*‘ω‘ *)
エルサルバドルの新豆は順次販売していく予定です!通販サイトにも同時に載せていくので楽しみにお待ちくださいね♪
【2021/11/02】余った水出しアイスコーヒーの活用法
今年は残暑が続くと思ったら一気に涼しく…むしろ寒くなりましたね!
意外と知られてないんですが、実はミルトンでは水出しアイスコーヒーを1年中製造・販売しております。とにかく作り置き出来て楽チンなので一年中常に冷蔵庫に作り置きしてるよ!というかたも少なくありません。
とは言え大多数の皆さんは、毎年9月に入った途端にホットへ切り替えられます。
今年は9月に入ってもまだまだ暑く、更には10月になっても水出しが良く出るという稀に見る年となりました(+o+)
ギリギリまでホットにするかまだアイス用を買うか迷われていた方も多かったですね(;^ω^)
今年のように夏が長引いた分、急に涼しくなったりすると多めに買っていただいていた水出しアイスコーヒーが中途半端に余ってしまうこともあるんじゃないでしょうか。。。
そんな方に是非試してもらいたいのですが、水出しの個パックから粉を取り出し好きな器具で
ホットコーヒーを淹れてみてください(゜o゜)!!
一袋40g入っているので1杯分だと半分の20gくらいで十分です
ペーパードリップの場合は少量の熱湯でしっかり蒸らしをしてくださいね!
プレスだといつもと同じ感覚で淹れても濃く感じるかもしれませんので、その時は後からお湯で好みの味まで薄めていくことをおススメします!
(※ミルトンの水出しアイスコーヒーは、低温の水からでも十分香りや甘さ、味が出るように濃い目のブレンドとなっています。)
水出しアイスコーヒーは、水から抽出するのでホットと違い本来は香りをしっかり出すことが難しいのですが創業当初に試行錯誤して作り上げたブレンドで、決して炭火焼のような苦味やエグミはなく飲み口は香りと甘さで余韻はスッキリしています。
また当時はまだ珍しかったのですが、不織布にパックされているので麦茶のパックのように浸けておくだけという手軽さもあって当初からかなりの人気商品(むしろ夏場は水出しアイスコーヒー専門店くらいよく出ます…)ですのでまだ試されたことない方やギフトでも本当におススメです!!
今年から水出しのパッケージもリニューアルし、可愛い装いにもなりギフトで受取った方もパッケージを見ればミルトンの本気度合いが伝わるのではないでしょうか。。。エージレスを封入したことで常温でも未開封の賞味期限が6か月と延びました!
更に開封後もしっかり空気を抜いてチャックしていただき冷凍庫保管をしていただくことでより風味が保たれやすくなります。
余ってもったいなかった・・・と諦める前に、ぜひ最後まで美味しく飲み切って頂けると嬉しいです(^O^)♪