この記事は2018年3月1日に掲載したものです。価格・営業日・販売中の商品は掲載当時の情報です。

まず、二週間の研修期間を頂戴出来た事の感謝と共に、スタッフの産地訪問を一緒に楽しみにしてくださったお客様にもお礼を言いたいです。そのおかげで産地でも、お客様に今後もどう楽しんで頂こうかと頻繁に話題になりました。

さて、今回初めて二名の一般のお客様を連れて産地に買付けに行きました。買付けを始めた頃からお客様と一緒に訪問したいと思っていたので、実に十年以上前の希望が叶ったわけです。お二人の様子を見ていると、初めて産地を訪れた時の緊張感や、頭がパンパンになるぐらいの膨大な経験値、そしてコーヒーに携わる生産者や関係者の人たちの温かい、ふれ合いなどが大波のごとく自分自身に押し寄せてきた当初の感覚が私にも蘇りました。

全く観光としての参加ではない旨を伝えており、真剣な仕事としての買付けに同行するという状況をお二人は理解してくださったおかげで、スムーズに全てのアクティビティが進みました。むしろ観光もなく申し訳ない気もしましたが、一杯のコーヒーに隠された裏側の世界を垣間見ることは、普段の日本の生活ではまず目にすることはありませんし、いち消費者としての視点で全ての工程を見学したということは、とても意味のある旅だったのではないかと感じています。

今回の旅では、より各生産者との会話も弾み、また自宅でウェルカムディナーを用意してくださったりと、至れりつくせりのおもてなしを受けました。実は今年はニカラグアでは過去最悪となる事態を迎えており、公式な国の発表では三十五から五十パーセントの生産減となる予想だそうです。乾季の時期に今までにないぐらいの雨が降り続き、多くのコーヒーの実が地面に落ちたばかりか、収穫作業員達が寒い気候のせいか、働く意欲を失い賃金を二倍にしても集まらないという事態。

挙句の果てに、ニューヨークの相場が十年ぶりぐらいの下落を見せ、スペシャルティコーヒーとしては売れない、コマーシャルコーヒーの売値が低すぎて必要経費を下回る、いわゆる売るだけ損になってしまう、踏んだり蹴ったりな状態になってしまっているのです。心中穏やかではないはずの彼ら全員が、毎年来てくれてありがとう、そして内情を理解してくれてありがとうと伝えてきたことは、心に響くものがあります。

MILTON COFFEE ROASTERY

“中南米の生産者を毎年訪ね、
20年以上、直接買い付けています。”

毎年、中南米の農園を訪ね、生産者と一緒にカッピングして豆を選んでいます。
スタッフも産地へ行き、畑や精製の現場を自分たちの目で確かめています。

スペシャルティコーヒーの目安は80点。ミルトンの豆は、そのほとんどが
カップ・オブ・エクセレンスの審査基準で86点を超えます。
価格は国際相場ではなく、生産者が続けていける経費と利益を考えて決めています。
生豆は自社で輸入し、周南市の焙煎所で、豆ごとに
甘さがいちばん出るところまで焙煎しています。