オーナーレター Owner's Letter
紆余曲折した後のまとまりは一体感を生む
スタッフにも年初の挨拶で話しましたが、今年は創業当時の気持ちで積極的に、コーヒー豆 専門店として活動していくと宣言しました。 もちろん、これまでも専門店として、活動 してきましたが、基本的なスタッフ教育に追われる一
生きる力を持つ人と仕事をするのが理想かな
端的に言うと、当事者意識を持ち、求められる物を理解でき、何が問題かを探し出し、 解決する能力がある人と、一緒に仕事をしていきたいと考えています。 プライベートでは そういう方々との接点を重視していっています。
結局のところ、私はどうしたいの?と問う
これは私がほぼ毎日何かしら考える時に頭に浮かぶフレーズです。 みんな口には出さないけど、必ず自分に対する願望を持っているはずです。 お金持ちにな りたい、有名になりたい、素敵なパートナーが欲しい、英語が話せるようにな
安心安全尚且つ心地良い状態は、逆に落ち着かない
ミルトンを始めて十二年目となり、ブレーンも育ち、小さいながらも会社というものが回るようになってきました。 更に、私の家族も言葉の通じない場所で日々挑戦しながら生活し ています。 やっと私も次の段階に移れる時期がやって
少数精鋭で動き、働き方改革を同時に進めていく
たった二ヶ月程度の間に、今まで話したこともないような方々と話す機会がありました。 丁度私も思い悩んだり、何かと納得いっていない時期だったので、今思えばそういう方々と話 す機会があったのは不思議な巡り合わせだなと感じ
やる人とやらない人を分けるのは何なのか
この何なのか・・・は、人を雇い始めてからの課題というか、疑問の一つです。 スタッフに、「ちゃんとやっていますか?」という質問も、「分かりましたか?」の質問も愚問だ ということが分かりました。 人によって理解度に相当
社長が忙しくなくなってきた
創業当初は朝から晩まで、がむしゃらに働いていましたし、それが当たり前と思って無我夢 中に働いていました。 がむしゃらになりすぎて、私の目つきが怖かったと今になって告白され るお客様もいらっしゃるぐらいですから、是が非
これが賢明かどうかは今は判断できないけれど
ただいま新人研修三か月目を迎えていて、高卒の三名は入社時には予想もしなかった葛藤 と苦悩の真っ只中に立っています。 当たり前の事ですし、これからの人生の中でもとても重 要な段階だと考えています。
やってみないと分らないから、やってみたら?
これは私の口癖です。予測を立てることは出来ますが、どのような結果になるかは、実際に挑戦してみないと分らないことが多いと思います。意外にやってみたら簡単だったとか、意外に美味しかったとか、予想に反して大失敗だったとか・・・皆さんもおありでしょう。
今、ミルトンでは様々な事にチャレンジしていっています。研究員が実験を日々繰り返すようなものです。成功なのか失敗なのかは、やってみないとわかりません。過去に失敗したことでも、今の時代にはマッチしているおかげで、成功につながることもあるかもしれません。
親や先生、知人から絶対に上手くいかないよ!と言われたところで、自分がやってみないと立証できませんし、もしかしたら上手くいくかもしれません。店のスタッフがやる前から悩んでいる様子をみると、やってみたら?と声かけします。やらずに悩むのは時間の無駄と思った方がいい。やった後も、悩むエネルギーの代わりに、改善方法を探るエネルギーに使って欲しいと願っています。
考え抜くことと、悩むことは全く別物ですし、悩んでいる人を見ると大抵暗い顔をしているか、脳みそがフリーズして動いていません。フリーズしているぐらいなら、やってみた方がいいと私は思うのです。人間ですから、誰しも悩むことはあるでしょう。私も悩む時はありますが、前進する為の策を考えることにエネルギーと時間を使いたいと考えていますので、脳みそはフル回転しています。
人を見ていましても、結果を予測して実行に移すタイプと、結果の予測をせずに実行するタイプ、そして結果がどうなるかわからないから、とりあえず動かないタイプに大きく分かれるような気がします。大失敗するかもしれないけど、行動するタイプの方が長い目で見て得をするような気がします。今まさにこの文章を書いている最中に私の知り合いが訪ねてきて、談笑していましたが、その会話の中に出てきた人物は、毎回実行はするけど結果が全く出ないらしいのです。
何やっても結果が出ないのであれば、そのやり方や考え方が合っていないことを疑った方がいいかもしれません。世の中には、永遠に「出来るはずだ!」と思い込んでいるタイプもいるようですので、やってみないと分からないとは言いましたが、軌道修正も同じぐらい大事だということも身近なスタッフ達には伝えています。
さて冒頭にも書いたミルトンの様々なチャレンジですが、その中の一つが、とある商品開発に関わるものです。ただいま楽しく、シビアに実験中ですので、やってみて上手くいけば無事商品化につながるでしょう。
焙煎は多くの事を教えてくれる
新聞やテレビ等の取材で度々、「何に最も力を注いでいますか?」という質問があります。正直な私の答えは、「仕事に関わる全て」となるわけですが、それでは取材も一日では終わらないので、「日本にいる時の仕事の中では、美味しさを追求するのに最も力を注いでいるのは、焙煎です。」と答えます。コーヒー豆の販売をメインに営むコーヒー屋は、どこも焙煎に力を入れているのは間違いないでしょう。
コーヒー豆にしか力を注ぐものがないわけですから、そこを手抜きするということは、もはや趣味の世界とお客様から思われても仕方ありません。焙煎は私にとって楽しくも苦痛であり、味を決定づける最大の化学変化でもあります。
ミルトンのように生産者の方々から直接買付けをすると、彼らが費やしてきた努力と大変さを知ることになります。彼らの労力を肌で感じ、感謝の気持ちが湧いてくると彼らの努力を無駄にしてはいけない!美味しさを伝えなくては!といった責任感が生まれます。私はこの責任をとても大切にしていまして、本来の風味を出しきれていない焙煎豆を販売するということは、生産者の意に反するものと考えているわけです。美味しく焼かないと生産者ががっかりし、それが消費者に美味しくないコーヒーとして認識されてしまうと取り返しのつかない事態を生みます。
生産者達を大切にしたいからこそ、焙煎は大事なのです。コーヒー焙煎によって風味を最大限に出し、妥協しないコーヒー豆を販売し続けていると、お客様が美味しい時に感じる反応が、とても分かりやすくお店側に伝わってきます。
そしてお友達にもご紹介してくださり、お祝い事やプレゼントなどにも使ってくださいます。何年も妥協せず続けていると、見てくださる方は見てくださっていると感じます。応援もしてくださいます。一生懸命さが、スタッフを通じて、そして美味しいコーヒーを通じて、お客様に伝わり、よりコーヒーが美味しく感じるのだと信じています。
妥協して販売したコーヒーは、舌の肥えたお客様にはすぐに伝わります。それが続けばファンはいなくなってしまいます。お客様をがっかりさせないためにも、一生懸命に働いてくれるスタッフ達のためにも、そして店の存続の為にも、焙煎は非常に重要な仕事なのです。美味しく焼ける度に喜びがあり、少しでも納得できないと苦痛になり、の繰り返し。その域に達するように、私に代わって焙煎をしているスタッフに指導している最中です。
新入社員研修で鍛えられるのは、私の方かもしれない
現在、朝から夕方まで付きっきりで行っている新入社員研修ですが、そのほとんどの時間を私が担当し進めています。会社のトップなら他にやることも沢山あるでしょうと言われるかもしれませんが、私にとっては先行投資の一環ですし、将来活躍してくれるであろう社員の教育ですから、大切な仕事に変わりはありません。
会社のことを最も理解し、最も説明できる人間は、この会社の中では私でしょうし、経営のトップから受ける研修は、経営のリアルさも感じることができる為、ある意味刺激的な内容を勉強できるはずです。三名の新入社員は今年十九歳の女性達。年齢も若く、感受性も豊かで、頭も柔らかいわけですから、習うことはスポンジのように吸収し理解してくれます。
好奇心が旺盛なのは見てもわかります。しかし、社会経験が無いに等しい彼女らは、社会への不安、仕事への不安、将来の不安、家族の不安など、表しきれないぐらいの不安と戦っているようにも私の目には映っています。そんな彼女達を私なりの発想で作り出した研修内容でみっちり三カ月鍛えていきます。表舞台に出られるのも当然三カ月後となります。
お給料も発生していますし、今すぐにでも実践に出したいぐらいの気持ちはありますが、教育してからでないとお客様にも、一緒に働く同僚にも迷惑がかかってしまいます。当社の新人研修は通常の会社とは全く異なります。まず仕事柄スーツを着ることがないので、入社日のためにわざわざリクルートスーツを買う必要はありません。そのお金を味覚を鍛える為の自己投資に使って欲しいと思います。問題点に気付く方法を教えます。妄想の方法も教えます。それらを継続的に行う癖をつけるように仕向けています。
厳しさと緩さのメリハリをつけ、彼女達にもオンとオフの切り替えが出来るように方法を教えています。世の中がどのように動き、人は何に導かれ、実際には多くのことが一部の組織や企業などにコントロールされているなど、やや難しい内容も伝えています。更には、社会人になったわけですから、お金の話も盛り込まれています。
まだまだ研修は始まったばかり。大人の内容過ぎて、きっと頭がパンパンで一日が終わっているのだと思いますが、今のところ「楽しい!充実している。」と言ってくれているので、私も頑張って研修を続けていこうと思います。研修の先にある仕事が本番ですから、それこそ彼女達の社会人生活は始まったばかり。そして同時にジェネレーションギャップなどを理由にギブアップできない私自身の研修も始まったばかりでございます。
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