Farm Story ― Nicaragua
生産者たちが、
名前を挙げた人。
ロス・ボルカンシートス農園 ヌエバ・セゴビア県モソンテ
生産者 セルジオ・グティエレス
セルジオ・グティエレスさんは30代の生産者です。
自分の農園を育てながら、精選所「エル・シャダイ」を営み、
まわりの生産者から預かったコーヒーも仕上げています。

01
収穫を始めてすぐ、4位に
ロス・ボルカンシートスは、セルジオさんがモソンテに土地を手に入れて始めた、まだ新しい農園です。
収穫を始めて間もない2022年、レッドカツアイとパカマラのウォッシュドをCup of Excellenceに出品すると、89.35点で4位に入りました。それまでスペシャルティコーヒーの世界ではほとんど知られていなかった農園の名前が、この受賞をきっかけに広まります。
2023年にはレッドカツアイがNational Winnerに、2024年にはパカマラが20位に。2025年もレッドカツアイのナチュラルで14位に入り、4年続けて評価を受けています。

02
ひとつずつ、確かめてから
セルジオさんは穏やかで、ひとつずつ確かめながら話す人です。仕事でもそのペースは変わりません。
2026年に私たちが精選について相談したときも、最初に確認されたのは、コーヒーが届く時期と量、必要な作業といった具体的な条件でした。収穫してから精選先を探す生産者も多いなか、セルジオさんは急な仕事の受け方をしません。前もって日程を決め、設備と保管場所を確保してからコーヒーを受け入れます。


03
生産者たちが勧めた精選所
私たちがニカラグアで新しい精選先を探していたとき、長く付き合ってきた何人もの生産者から名前が挙がったのがセルジオさんでした。処理が丁寧なこと、安心してコーヒーを預けられる人であること。理由はその二つでした。
エル・シャダイでは、自分の農園のコーヒーに加えて、ほかの生産者が持ち込んだコーヒーも扱っています。比重選別機や電子選別機をそろえ、選別から計量、袋詰めまでを行います。2026年に訪ねたときには新しい機械が運び込まれ、処理できる量を増やすための拡張が進んでいました。
04
日本での再会
2024年10月、セルジオさんが来日し、東京で開かれたSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の展示会のブースに立ちました。ロス・ボルカンシートスのコーヒーを使っているロースターをはじめ、たくさんの人と直接言葉を交わしています。
そのあとは山口県周南市まで足をのばし、私たちの店も訪ねてくれました。2026年にニカラグアで再会したときには、これまでの交流の写真をまとめたコラージュを用意して待っていてくれました。



Cup of Excellence Nicaragua 2022
No.489.35 pts
若い農園の名前が、知られるきっかけに
まだ収穫を始めたばかりの農園で出品したレッドカツアイとパカマラが、4位に入賞しました。それから毎年、ロス・ボルカンシートスのコーヒーは国内外の審査員から評価を受けています。
主な受賞歴
| 2022 | Cup of Excellence 4位・89.35点ロス・ボルカンシートス農園/レッドカツアイ&パカマラ/ウォッシュド |
| 2023 | National Winner・86.35点ロス・ボルカンシートス農園/レッドカツアイ/ウォッシュド |
| 2024 | Cup of Excellence 20位・87.60点ロス・ボルカンシートス農園/パカマラ/ウォッシュド |
| 2025 | Cup of Excellence 14位・87.41点エル・リキダンバル農園/レッドカツアイ/ナチュラル |

05
新しい品種と、次の収穫
農園の高い場所では、シドラ、ゲイシャ、ラウリーナ、チロソなどを育てはじめています。今の木を一度に植え替えるのではなく、収穫を続けながら少しずつ新しい品種を増やしています。発酵の時間や乾燥の方法を変えたロットもつくり、カッピングで確かめながら次のやり方を考えています。
セルジオさんの仕事は、もう自分の農園だけにとどまりません。まわりの生産者から預かったコーヒーを確実に仕上げて送り出す、頼られる精選者でもあります。
― Milton Coffee Roastery
ロス・ボルカンシートス農園のコーヒー
