Farm Story ― Nicaragua
木に結んだ、
色とりどりのリボン。
エリート農園 ヌエバ・セゴビア県モソンテ
生産者 オルマン・サウセダ
オルマン・サウセダさんは、コーヒーの味を評価する
カッパーとして19年のキャリアをもつ生産者です。
Cup of Excellenceでは国内審査員を15回、国際審査員を2回務めてきました。

01
2007年、ラス・セゴビアスで
オルマンさんとの接点は、今の取引が始まるよりずっと前にさかのぼります。2007年、代表の田中がルイス・アルベルト・バヤダレスさんの精選所「ベネフィシオ・ラス・セゴビアス」を初めて訪ねたとき、そこで働いていた一人がオルマンさんでした。当時の写真にも、その姿が残っています。
オルマンさんはここで精製や品質管理を学びました。細かいところまで確かめながら工程を進める仕事ぶりは、今のクリーンな味わいにもつながっています。
世界の品種を、
モソンテの味に。
― オルマンさんが目指すもの

02
カッパーから生産者へ
コーヒー農家に生まれたオルマンさんは、父から農園を受け継いだことをきっかけに、生産者としての道を歩みはじめました。カッパーとして世界の優れたコーヒーに触れるなかで関心を深めたのが、ニカラグアではまだ育てる人の少なかった品種です。
チロソ、オレンジゲイシャ、シドラ、ピンクブルボン、SL28、バティアン、ラウリーナ。農園では多くの品種を育て、モソンテの環境でどう育ち、どんな味になるかを確かめながら、土地に合う木を選んでいます。自分の農園だけでなく、ニカラグアのコーヒーづくりの手本になる農園にすることも目標です。
農園への投資は、ドライミルでの仕事で少しずつ蓄えてきました。今はモソンテに焙煎設備をもち、自分たちのコーヒーをオルマンさん自ら焙煎して評価しています。

03
木に結ばれたリボン
農園を歩くと、コーヒーの木に色の違うリボンが結ばれています。木ごとの実の味を記録するための目印です。
同じゲイシャでも、トロピカルな味の木もあれば、スパイスを思わせる木もあります。オルマンさんは特徴ごとにリボンの色を分け、次の世代の種には、パパイヤのような風味やはっきりした果実味のある木を優先して選びます。実を精製し、焙煎してカッピングし、高く評価できた木だけを残していきます。


04
冷え込む冬が、木を整える
モソンテは、ニカラグアのほかの産地に比べて気候変動の影響が小さい地域だといいます。12月から1月には最低気温が2〜5℃まで下がることもあり、寒さで一部の枝が自然に枯れて剪定されたような状態になるため、翌年は実のつきがよくなります。
一方で、寒すぎれば木の負担になり、低温で出やすい炭疽病にも気を配らなければなりません。除草剤は使わず、草はすべては取らずに土へ還し、有機肥料も品質を確かめたものだけを使っています。

Cup of Excellence Nicaragua 2025
No.191.77 pts
初めての収穫で、1位に
2025年、エリート農園で新しく植えたゲイシャが初めて実をつけました。ハニーで仕上げたこのロットが、ニカラグアのCup of Excellence(ナチュラル&ハニー部門)で91.77点を獲得して1位に。プレジデンシャル・アワードにも選ばれ、その年の中米で最も高い点数だったと記録されています。
翌2026年も、エリート農園のゲイシャ(ハニー)が同じ部門で10位(87.94点)に入りました。
― Milton Coffee Roastery
エリート農園のコーヒー





