Farm Story ― Nicaragua
父の2位から、
その先へ。
エル・カンバラチェ農園 ヌエバ・セゴビア県ディピルト市
生産者 サミュエル・サバラ
2026年、サミュエル・サバラさんは
「Legends of Excellence」に選ばれました。
Cup of Excellenceで長く安定して高い品質を示してきた生産者に贈られる称号で、
6か国から選ばれた生産者のひとりです。

01
2007年、父サラティエルさんとの出会い
私たちがサバラ家と出会ったのは2007年2月。最初に会ったのは、サミュエルさんの父、サラティエルさんでした。
当時のコーヒーにはまだ伸びしろがありましたが、サラティエルさんは家族と農園を営みながら、品質を上げようとしていました。日本から突然やってきた私たちに、どれくらい買うのか、来年も来るのかと、何度も確かめたそうです。
それから毎年農園を訪ね、コーヒーを買い続けてきました。サバラ家との付き合いは、まもなく20年になります。

02
農園で育ち、農学を学ぶ
サミュエルさんはサバラ家の長男として、ソモトの町に生まれました。家が農園の中にあり、幼いころからコーヒーの木に囲まれて育ちます。大学で農学を学び、2015年から本格的に両親の農園運営に加わりました。
その約2年後、父サラティエルさんが事故で急逝します。サミュエルさんは若くして農園を引き継ぎ、家族をまとめる役目も担うことになりました。
これまでも家族で
問題を解決してきました。
これからも、力を合わせて。
― サミュエルさん


03
記録と検証を重ねて
サミュエルさんは農学の知識を生かして、精製や乾燥のデータを取り、ロットごとの違いを確かめています。新しい処理を試すだけでなく、標高や環境に合う品種選びにも取り組んできました。
エル・カンバラチェ農園は8つの区画に分かれ、標高は1,300〜1,500m。マラカツーラを中心に、パカマラ、カツーラ、ゲイシャが育ちます。区画によってはカツーラからマラカツーラへの植え替えも進めています。日陰にはグアバやブカロ、バナナ、アボカドの木。化学資材はできるだけ使わない方針です。
2018年に入賞したときには、赤く熟した実だけを摘むこと、最大60時間の嫌気性発酵、アフリカンベッドでの乾燥を、品質の理由に挙げていました。

Cup of Excellence Nicaragua 2026
No.1Washed
父の2位に並び、自分の代で1位へ
父サラティエルさんは2015年、ニカラグアのCup of Excellenceで2位になりました。サミュエルさんは2018年にこの農園のマラカツーラで90.23点、2021年には90.75点で2位に入り、父の記録に並びます。
2025年にはラ・エスペランサ農園、2026年にはこのエル・カンバラチェ農園のゲイシャが、ウォッシュド部門で1位に。2026年はThe Best of Maragosでも1位を獲得しました。
主な受賞歴
| 2015 | Cup of Excellence 2位父サラティエルさんの受賞/ラ・ピコナ農園 |
| 2018 | Cup of Excellence 90.23点エル・カンバラチェ農園/マラカツーラ/ウォッシュド |
| 2021 | Cup of Excellence 2位・90.75点エル・カンバラチェ農園/マラカツーラ/ウォッシュド |
| 2025 | Cup of Excellence ウォッシュド部門 1位ラ・エスペランサ農園/ゲイシャ/ウォッシュド |
| 2026 | Cup of Excellence ウォッシュド部門 1位エル・カンバラチェ農園/ゲイシャ/ウォッシュド |
| 2026 | The Best of Maragos 1位 |
| 2026 | Legends of Excellence 選出 |

04
子どもたちも、農園の中で
今、サミュエルさんには2人の息子がいます。かつての自分と同じように、子どもたちも農園のある暮らしの中で育っています。
受賞の賞金は、農園とウェットミルの改善、そして地域の子どもたちの支援に使うと話していました。1位を取った今も、新しい品種への植え替えや精製の試験は続いています。
― Milton Coffee Roastery
エル・カンバラチェ農園のコーヒー










