Farm Story ― Nicaragua
乾燥場で、
夜を明かす。
ブリサス・デル・モゴトン農園 ヌエバ・セゴビア県サン・フェルナンド
生産者 レニー・ヒメネス
ニカラグアでいちばん高い山、モゴトン山のふもと。
兄弟で仕事を分け合い、畑から一杯のカップまでを
家族で仕上げる農園です。

01
森を残して、コーヒーを育てる
父マウリシオ・ヒメネスさんがこの土地を手に入れたのは1996年。最初からコーヒー農園だったわけではなく、本格的に育てはじめたのは今の兄弟の代になってからです。
約210haの土地のうち、コーヒーを植えているのは約30ha。残りは森として守っています。コーヒーの畑にもシェードツリーを多く残しました。日陰を増やせば収量は限られますが、農園の環境と水源を守ることを優先しています。
今はマラカツーラ、ゲイシャ、イエロー・パカマラなどを育て、古くなった木から少しずつ植え替えています。

02
兄弟で分けるコーヒーづくり
畑を任されているのは兄のバヤルドさん。剪定や施肥、植え替えのほか、収穫期には糖度計で実の熟し具合を測り、摘み取りの時期を決めます。
収穫したあとの精製、乾燥、カッピングを担うのがレニーさんです。自分たちで仕上げたコーヒーを実際に飲み、次の年のやり方を考えます。弟のラモンさんはエンジニアとして運営を支えています。
仕事は分かれていても、畑からカップまでの結果は家族みんなで共有しています。


03
乾燥場に住み込む
収穫期になると、レニーさんは乾燥場に住み込みます。乾燥中のコーヒーは天気に左右されるので、雨が降ればすぐに手を打ち、朝は早くから乾き具合を見て回ります。その日の天気や豆の状態に合わせて、作業を変えられるようにするためです。
もうひとつの理由は、実を守ること。近年、このあたりでは収穫したコーヒーの実が盗まれることが増えています。一年かけて育てた実を守るため、レニーさんは番犬と一緒に乾燥場で夜を過ごします。
乾燥のやり方も毎年見直しています。日陰で乾かしたコーヒーは、水分が15〜17%ほどになったところで直射日光の下へ移し、1時間ほど休まずかき混ぜる。そのあと再び乾燥を進めて、最後の水分値を整えます。
04
3袋から始まった付き合い
レニーさんと知り合ったのは、以前から取引していた生産者の紹介がきっかけでした。生産者が集まる食事会で同じテーブルになり、それから交流が続きました。
2022年にブリサス・デル・モゴトンを訪ね、最初に買い付けたのは3袋だけ。それから毎年農園を訪ね、一緒にカッピングをしながら取引を続けています。2026年で4年目になり、今では家族とも時間をともにする仲です。

Cup of Excellence Nicaragua 2026
No.588.69 pts
ゲイシャ・ナチュラルで5位
2025年、ブリサス・デル・モゴトンのゲイシャ(ナチュラル)がCup of Excellenceで13位に入りました。この農園の名前での、初めての入賞です。
翌2026年もゲイシャのナチュラルを出品し、88.69点でナチュラル&ハニー部門の5位に入っています。
主な受賞歴
| 2025 | Cup of Excellence 13位・87.55点ブリサス・デル・モゴトン農園/ゲイシャ/ナチュラル |
| 2026 | Cup of Excellence ナチュラル&ハニー部門 5位・88.69点ブリサス・デル・モゴトン農園/ゲイシャ/ナチュラル |

05
兄弟で、ひとつのコーヒーを
畑の管理、精製、カッピング。それぞれの仕事を兄弟で受け持ち、力を合わせてひとつのコーヒーに仕上げる。それがヒメネス家のコーヒーづくりです。
― Milton Coffee Roastery
ブリサス・デル・モゴトン農園のコーヒー
